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2020/02/21
歯を失った時の大事な選択肢!入れ歯治療の流れとは?
歯を失った際の選択肢として真っ先に上がる入れ歯(義歯)の治療。ただ、特に若い方は入れ歯治療の流れをご存じない方も多いのではないでしょうか。メガネなどと同様に身体の機能を補助する器具として大事な役割を果たす入れ歯について、理解を深めていただきたいと思います。
入れ歯を作る流れ
入れ歯を作るに際して大まかな流れは以下のようになります。
- 1.問診 治療に際して希望することや不安なことをヒアリングします。
- 2.検査 ドクターがお口の中を確認し、レントゲン撮影などを行います。
- 3.治療計画の提案、説明 検査結果をもとに現在のお口の中の状態について説明しそのお口の状態に合わせて治療を進めていくことや費用、期間を説明します。
- 4.入れ歯作成 まず始めは虫歯や歯周病がある場合はその治療を行います。それからお口の状態に合わせて入れ歯を作っていきます。
- 5.メンテナンス 入れ歯を長く使っていただくためには定期的に入れ歯のメンテナンスをする必要があります。
以上がおおまかな流れとなります。次は部分入れ歯と総入れ歯それぞれについて、入れ歯製作の具体的な流れを説明します。
部分入れ歯(部分床義歯)
部分入れ歯とは、部分的に何本か失った歯に対して、入れ歯を用いて補うものです。
- 1.検査・診断(歯茎の検査やレントゲン撮影など)
- 2.虫歯の処置や予防などを行います。
- 3.概形印象(柔らかい粘土のような材料でお口の中を型取り)
- 4.型取りした物を使って、模型を作り、仮の設計を行います。
- 5.入れ歯を入れるために必要な処置(咬み合わせの調整や入れ歯を支えるための歯を調整)
- 6.精密印象(削ったところも含め、正確に記録するため、前の概形印象よりもより正確な模型を作るための型取り)
- 7.正確な模型より、設計を行い入れ歯の金属の部分を作成します。
- 8.金属の部分を合わせたり、まだ歯が付いていない仮の入れ歯で高さや痛みがないか気持ち悪くないかなどを確認、調整します。
- 9.入れ歯に用いる歯の色や形を決めます。
- 10.入れ歯を作成します。
- 11.お口の中で出来上がった入れ歯を入れてみて確認します。
- 12.使ってみて違和感などを調整します。
- 13.定期検診
総入れ歯(全部床義歯)
総入れ歯は、歯のない方に入れる入れ歯を指します。
- 1.問診・検査・診断 お口の状態の確認・レントゲン撮影など
- 2.概形印象 柔らかい粘土のような材料でお口の中を型取り
- 3.精密印象 より精密な模型を作り、かみ合わせを確認する装置もここで作ります
- 4.咬合採得 正しい位置で噛めるかを確認するために、かみ合わせを確認します
- 5.ろう義歯試適 ろう(蝋)義歯と呼ばれる仮の入れ歯を作り、お口の中で確認し、最終的な入れ歯に用いる歯の色や形を決めます。
- 6.入れ歯の完成・装着・調整
- 7.定期検診
まとめ
入れ歯に対してポジティブでないイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、今では入れ歯もとても自然な仕上がりで作られる歯科医院も多く存在します。是非一度、歯科医院に相談をしてみてはいかがでしょうか。
NEW TEXT2020補綴 麻布デンタルアカデミー
筆者:seeker編集部