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2021/03/09
インプラント後のメンテナンス。どんな事が必要?

人工物であるインプラントは天然歯より歯の周りの組織の破壊が急速なため徹底したプラークコントロールが必要です。なぜ必要なのか。また、どのようなメンテナンスが必要となるのか解説していきます。
なぜメンテナンスが必要なのか?
インプラントはお口の中にいる菌の感染に対して弱いと言われています。そのため、インプラント周囲炎といった病気にかかりやすくなります。また、インプラントは素材のチタンの値段が高額なうえ、健康保険が適用されない自費診療のため、治療にかかる費用は決して安いとは言えません。そのためにもメンテナンスは重要になっていきます。
メンテナンスの種類
メンテナンスの種類はいくつかありますが、患者さんが行うのは主に①になります。

①プラークコントロール
プラークコントロールとは主に歯垢(プラーク)を減らすことです。インプラントはメンテナンスを怠り清掃が行き届かなくなると、虫歯や歯周病等のさまざまなトラブルが生じるようになります。また、インプラントは天然歯と比較して炎症への抵抗力が弱いため、日常的な正しい歯磨きと継続的な歯科医院での定期検診に行く必要があります。
②ネジの緩み
インプラントは構造上ネジのようなもので固定しており、それが緩んでしまうと歯肉を傷つけてしまうので少しでも噛みづらいと感じたら歯科医院を受診して下さい。
③インプラントの歯
インプラントに使われる歯というのは普通の詰め物とは違い、天然歯よりも硬いのが特徴です。その為、インプラントの歯とかみ合う歯は削れやすくなっていきます。
歯科医院でのメンテナンス内容
- ・インプラント周囲炎の症状の有無
- ・噛み合わせ
- ・インプラント動揺度
- ・歯周ポケットの深さの確認
メンテナンス期間
インプラントのメンテナンスの頻度は個人差がありますが、一般的に最初の年は3ヶ月に1度程度。それ以降は年に2~3回を目安に行います。
筆者:seeker編集部