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【歯科医師インタビュー】令和時代の歯科医院との付き合い方とは。 “To the health” 健康を目指す一生のパートナーとして歩んでいくために。

インタビュー>トレンド

2020/02/17

歯医者 選び方 付き合い方
今回は令和時代の歯科医院との付き合い方と題して、歯科の役割が治療から予防・美容へ変わって来ている今だからこそ、どのようなことを意識したら良いのかを歯科医師に取材。
年間100回を超えるペースで歯科医院向けセミナーを実施する角祥太郎先生に、これらからの歯科医院の選び方から、歯科医師や歯科衛生士との付き合い方のヒントをお伺いして来ました。

 
Q、まず最初に、今回のテーマでもある令和時代の歯科医院との付き合い方として私たち患者側が意識するべきポイントをお伺いできますでしょうか。

A、そうですね、大きく3つあるかと思います。
一つ目は、歯科医院の役割です。以前は歯が痛くなって訪れる駆け込み寺的な存在だったけれど、今は患者さんの健康のコーチングをするような機関になって来ています。
例えば車だとすると、昔は事故が起こってしまって傷ができてしまったり、車の機能に支障を出てしまった場合の応急処置をする場所でした。
しかし、最近はその手前にある、事故を起こさないためのコーチングやメンテナンスをする場になっている定期検診、健康管理の一つとして歯科医院を取り入れていただきたいです。
 
二つ目は、虫歯や歯周病になって歯科医院にかかった場合、その原因が何だったのかを必ず知っていただきたいです。
虫歯の状態にならないように予防することが第一ではありますが、もし虫歯などになってしまった場合でも、その原因や背景を知ってもらうことが何よりも大事です。
ですので、皆さんにも治療の際には必ず理由を聞いていただきたいですね。
 
その上で三つ目は、今日からすぐできるワンアクションを理解して、具体的に行動してもらうことです。
アクションするってなかなか覚悟のいることかもしれませんが、最初はブラッシングの回数や方法、フロスを使ってみるなど、何か少しでも変えることからスタートしていただければと。
虫歯の治療などをしても、それは本質的な解決ではないので、痛みなどの緊急性が高いものはすぐに治したとしても、大事なのはその方自身の毎日の生活習慣をどう変えていくのかになります。生活習慣を改善していくこと以外に根本的な解決はないのですよね。
例えばダイエットしようと思ってジムに行こうとしても、大事なのは合わせて毎日の食事の質や量も見直すことだったりします。
痛みや異変が出て来てしまったことをきっかけに生活習慣をどう変えていくのか決めて、アクションしていただくことが何より大切です。
 

 
Q、自分の状態を知り、原因を理解して、アクションするのは大事ですね。ただ実際に歯科医院に行くと具体的に聞けずに治療に進んでしまうこともあると思います。逆に診療中は忙しそうで聞きにくいと思うことも。
歯科医院のドクターやスタッフはどのような想いで日々治療やケアに接していらっしゃるのでしょうか?

A、実は歯科衛生士は、ただその場で治療やケアをしたりするだけではなく、患者さんの感情部分もきちんと動かしたいと思っているのです。
要はマインドとともに行動の変化まで促したいと思っているケースがほとんど。今や治すのは当たり前なので、患者さんが歯科医院の外でもアクションしてもらえるように動いています。
口腔内のメンテナンスに来ていただく患者さんも増えて来ていますが、全て歯科衛生士任せで、自宅でのケアができていないことがあると患者さんのマインドを動かせなかったのか…とショックだったりします。
逆に歯磨き苦手だった患者さんが、自宅でのプラークコントロール(歯や歯茎についたプラーク=歯石を除去すること)が上手にできるようになって、すごく上手に丁寧にケアするようになった!という時に素直に喜べる。
歯科医院のクリーニングやケアは衛生士なら誰でもできるので、そこで終わらず、患者さん自身の感情を動かし、実際に行動が変わった時に自分の介在価値を感じるのです。
歯科は中長期的な患者さんとのコミュニケーションが大切になって来ているので、患者さんの行動が変わることってとても意味が大きいですよね。
 
一方、医師は歯科衛生士のように日々の管理やコントロールを促したり、ケアするというよりは、入口としての治療方針の設計が大きな役目です。
医師は人によって、被せ物やインプラント、歯周病など自分の得意分野も変わってくるので専門も多様化してきています。
もちろん治療は大事ですが、まず何より最初の治療計画を作り、患者さんに提示・提案することに意義があります。
患者さんの診査・診断をきちんと行い、期間や費用に応じて治療計画を2〜3つ用意して提示、説明して納得感高く治療方針を選んでもらえるように心がけています。
建築に例えると、いくら内装業者がよくても最初の設計図が悪ければぐちゃぐちゃにずれてくる。
私自身は、医師は治療の設計図が全ての『幹』になり、治療の上手・下手は『枝葉』になると思っています。

 
Q、そんな想いで治療に向き合っていただいているのですね。
その他に、患者さんに歯科医院で意識して欲しいことはありますか?

A、そうですね、勇気がいるかもしれませんが、治療を提示された時に即決するのではなく、「考えたい」というご自分の意志を伝えていただくのは問題ないです。
「真剣に考えたいから」と、ちゃんと伝えいただいて大丈夫です。私の場合は、逆に何も考えないで全て自費治療でいいですという方が怖かったりします。
最初の治療計画も説得ではなく、まずは説明する場。
病院に行って手術をそのまま当日はしないように、一生に関わる判断ですから、すぐに大事な決断をできないはず。納得感がないことはお互いにしては駄目だと思っています。
治療計画の内容に対しても、質疑応答があった方がいいですし、一度持ち帰り冷静に判断してもらった方がいいので、私の場合は患者さんに即決しては頂かずに、必ず一度じっくり検討してもらうようにしております。
自費治療ではなく保険治療の場合も自分からぐいぐい聞きに行ったほうがいいです(笑)
歯科医師や歯科衛生士とは『健康でありたい』に対して並走する、“同じ仲間”として進んでいただきたいです。
“To the health”“for the health”に向かう同じ船のクルーとでもいいましょうか。是非、納得の上で治療に進めていっていただきたいです。
 

Q、“To the health”“for the health”として並走する仲間というのはとてもいいですね。
そんな船となり、クルーとなる。歯科医院選びのポイントはございますか?

A、ホームページなどで『まずは相談からでOK』とある医院はいいですね。
通常の虫歯などの治療についてでも、相談から気軽に来てくださいと明示してある医院を探してみてください。
あとはリアルな話でいうと、医師や歯科衛生士の離職が少なく入れ替わりがないところがベストです。
長いおつきあいになるので、入れ替わりが激しいとまたゼロから関係を構築しないといけなくなってしまうので。
歯科医院選びといえど、個人的には結婚と一緒だと思っていて(笑)、同棲しないとわからないように一度行ってみないとわからないのは事実です。
まずは行ってみて、ちゃんと判断しようという気軽さで歯科医院に訪れていただくのが良いかと思います。

 
Q、ありがとうございます。最後に患者さんに伝えたいメッセージはございますか?

A、これから歯科医院は、患者さんの健康のパートナーになっていくと思います。
その上で、歯科は医療と世間(社会)の間に入って、患者さんのいちばん近くにいる存在であるべきだと思います。
できれば駆け込み寺ではなく“To the health”“for the health”のパートナー探しとして気軽に相談に来ていただければと思います。

(取材日:2020年2月4日)
■取材した方
株式会社clapping hands 代表取締役
角祥太郎 先生
 
歯科医師 歯学博士
東京歯科大学解剖学講座修了。歯学博士取得後、千葉県の大手医療法人海星会に就職し、わずか3年で副理事長に就任。法人内で訪問歯科や歯科医院の海外展開を支援する会社の立ち上げをリードする。2017年には株式会社clapping hands を設立し、年間100回を超えるペースで全国の歯科医院にセミナーを開催したり、メーカーへのアドバイザーも務めながら、今も臨床の現場に立ち続ける。学生時代よりプロレスラー(キム・ヨッチャン)としての一面も持ち、週刊プロレスの表紙掲載や著名選手との対戦経験もあるニュータイプの異端児。

・医療法人海星会歯科医院
https://seeker-dental.com/dent/41230
https://seeker-dental.com/dent/40551
https://seeker-dental.com/dent/40690
https://seeker-dental.com/dent/42569
https://seeker-dental.com/dent/46683

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