コラム>予防・メインテナンス
2020/05/21
「歯科衛生士」さんと「歯科助手」さんの違いって?
みなさんは歯科衛生士と歯科助手との違いをご存知でしょうか?歯医者さんでいつもお世話になっていても、どのスタッフさんがどんな役割を持っているのかは意外と知らないものですよね。今回はこの2者の違いについて、みなさんに知っていただきたいと思います。
歯科衛生士さんと歯科助手さんの違い
簡単に説明すると、歯科衛生士さんと歯科助手さんの違いは、「公的資格の有無」と「医療業務の制限」です。
資格の違い
歯科衛生士
歯科衛生士の資格を取得するには、短期大学又は大学に3〜4年間通学し、歯科医療を学び国家試験に合格して、厚生労働大臣より歯科衛生士(国家資格)法第204号を授与することで取得出来ます。
歯科助手
一方、歯科助手は公的資格はなく、短期大学や大学に通学することなく働くことが出来ます。人によってはスクールなどに通い、民間機関が独自に作った資格を取得しているケースもあります。
業務の違い
次に、大きな違いの2つ目の業務についてです。
歯科衛生士
歯科衛生士の業務は大きく分けると、以下の3つのような役割がメインとなります。
- 【歯科予防処置】・・・虫歯や歯周病を予防すること
- 【歯科保健指導】・・・患者さんが正しいセルフケアができるよう指導すること
- 【歯科診療補助】・・・歯科医師の診療の補助や医療行為の一部を行うこと
歯科医師のパートナーとして、患者の口腔内に触ることが出来る唯一の専門職です。
歯科助手
一方で歯科助手の業務は、受付、事務、片付け、掃除等の歯科医療業務以外の業務がメインとなります。
まとめ
以上の2つの点が「歯科衛生士」さんと「歯科助手」さんの大きな違いです。 歯科の業界では年々、歯科衛生士の数が増加していますが、それでもまだ衛生士の数が不足していると言われています。また歯科助手の皆さんも歯科医師・歯科衛生士の皆さんが治療に専念できるよう、歯医者さんの治療以外の業務を行う役割として活躍されています。 この2つの職種は患者の健康促進という同じ目標を向かって働く職種であり、歯科医療の現場で必要不可欠な存在です。みなさんも普段、歯医者で接してくれるスタッフの方がどんな役割を担っているのか、興味を持ってみてはいかがでしょうか。
筆者:seeker編集部