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2021/03/08
入れ歯安定剤の効果と正しい使い方|快適な入れ歯生活のために
現在の日本は超高齢化社会と呼ばれその目安が21%で2025年には30%、2060年には40%にも達すると見られています。約4人に1人がお年寄りという現状です。ただそれは昔に比べて医療の発達や健康に対する意識の高まりなどによる寿命の上昇に由来しています。
8020運動
健康意識の高まりとして歯科の観点からすると皆さんも「8020運動」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。80歳になっても20本自分の歯を残そうという運動です。 この運動だけではありませんが、おかげでお年寄りの方も自分の歯を残している方が多くなりました。口の状態が良いとよく食べ、健康面でもプラスになります。しかし高齢になればなるほど歯がなくなっていき、お口の状態が悪くなっていきます。
「入れ歯」とは?
高齢だからという理由だけでなく原因は様々ですが、歯を失った際の治療法のひとつとして用いられるのが「入れ歯」です。 入れ歯は歯科医師の方が丁寧にお口の状態に合わせて適合するように作っています。しかしながら長く使っていくと入れ歯も人工物なのでどうしても劣化が生じます。そうすると口にうまく合わないといった症状が出てきます。
入れ歯安定剤とは?
入れ歯が不安定で噛むと痛い、入れ歯が落ちてくる、などの場合にそれを吸着させ安定させることが目的です。入れ歯をぴったりと完璧に適合させ、よく噛める入れ歯を作るのが歯科医師の目標ですが、完璧というのはなかなか難しく、作ってもらったときは良かったが歳を取るとお口の状態も変化していくため合わなくなってしまいます。 合わなくなってしまった場合は歯科医院に行き、入れ歯を調整してもらうのが最も良いですが、痛みがあるのに時間がない等の理由で歯科医院に行けない場合に用いるのが良いでしょう。入れ歯安定剤は入れ歯と粘膜の間をクッションのように用いるもので緩衝材の役割をします。そのおかげで痛みを和らげグッと噛めるようにします。
- 入れ歯安定剤の種類
- ・クリームタイプ
- ・粉末タイプ
- ・クッションタイプ
- ・テープタイプ
使い方としてはいずれも入れ歯の内側に均等な厚さに力が加わるようにつけます。痛いところだけつけるのではなく入れ歯全体につけましょう!
筆者:seeker編集部