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コラム>小児歯科

2021/09/15

こどもの歯から大人の歯へ。生え変わる時期やトラブル、お手入れについて教えて!

一定の年齢になると、自然にこどもの歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)への生え変わりがはじまります。生え変わりはいつからはじまりいつまでに生えそろうのか、本数や順番に決まりはあるのか、生え変わる時期は歯並びに影響するのか、生えたての大人の歯への適切なお手入れ方法は?など、歯が生え変わる時にはたくさんの疑問がうまれます。

そこで今回は、歯が生え変わる時期に関する数々の疑問を解決するお手伝いをいたします。


大人の歯へ生え変わる時期とは

一般的に、こどもの歯から大人の歯へと生え変わる時期は6歳前後から12歳頃で、全ての大人の歯がそろうのが13歳から14歳頃と言われています。



大人の歯は何本生える?生える順番はある?

大人の歯の中で一番最初に生えてくる歯は、お口の一番奥に生える第1大臼歯(6歳臼歯)です。これまで歯が生えていなかった場所に、上下左右4本の歯が生えます。面積が広く大きな歯で、これから生えてくる大人の歯の歯並びの基準となる歯とされています。その後7歳をすぎる頃には、下の前歯(中切歯)2本と上の前歯(中切歯)2本が生え変わります。



8歳から9歳頃には、先に生えてきた前歯の隣に上下2本ずつの側切歯が生え変わり、その隣にある糸きり歯とも呼ばれている犬歯の奥に、第1小臼歯が4本、第2小臼歯が4本、そして犬歯4本の生え変わり時期と同時に、一番奥の第1大臼歯の隣へ第2大臼歯(12歳臼歯)が4本生えてきます。

このように、14歳頃には合計28本の大人の歯が生えそろいます。また、18歳から20歳頃には親知らず(第3大臼歯)が4本生える人もおり、その場合お口の中の歯は合計32本となります。



大人の歯が生えてこない?


永久歯先天性欠如

本来であれば生えるべき永久歯が生えてこないことを「先天性欠如」と言います。早い段階で発見できれば治療の選択肢が増え、最小限での治療が可能なケースもあります。

欠如部位をそのままにすると、噛み合わせや歯並びが悪くなるなど、お口の健康にさまざまな悪い影響を及ぼしかねません。義歯やブリッジを使った治療や歯列矯正を行うなど、歯科医院に相談し、治療の相談をしましょう。



左右非対称

こどもの歯から大人の歯へ生え変わる時期は、ほぼ左右対称に進んでいきますが、生え変わりが左右対称に進まず、大人の歯が他の歯よりも遅れてしまうことがあります。

待てばいつかは生えてくるケースがほとんどですが、待っている間に歯の中心などがずれてしまい歯並びに影響をあたえることもあります。

ほかの大人の歯が生えてきても、部分的に生えてこない歯があったり、こどもの歯が抜ける様子がなかったりすると、この先ずっと大人の歯が生えてこないのでは?と心配になるかもしれません。歯の生え変わりの早さや順番には個人差があるものの、早めに歯科医院を受診することで、大人の歯が生えてこない原因を探ることが大切です。



混合歯列期とは?

こどもの歯と大人の歯が混在している時期を、「混合歯列期」と言います。これからの歯並びなどを左右する大切な時期ともされ、この時期は、歯並びの確認や歯列矯正などを開始するのに、適切な時期とされています。

また、混合歯列期に起きる生理現象として、歯ぎしりが見られることが多くあります。大人の歯に生え変わるにつれて収まることがほとんどですが、なかには歯ぎしりが強すぎてしまい、歯がすり減ってしまうというケースもあります。




お手入れの方法

こどもの歯や大人の歯、さまざまな形の歯が混在する時期は、今までのブラッシングではなかなか落としきれない汚れもでてきてしまいます。また、生えたばかりの大人の歯は歯の根っこが浅く歯の表面も柔らかいため、虫歯リスクが高くなります。虫歯になってしまうと進行も早いため、気付いた時には既に症状が悪化していることも…。みがき残しには注意が必要です。

特に、6歳臼歯は歯ブラシの届きにくい一番奥に生え、面積が広く溝も深く多いため、みがき残しが多くなりがちです。歯ブラシのヘッドを小さいものに変えるなどして、しっかりと汚れが落ちているのか確認することや仕上げみがきをすることをおすすめします。ひとり一人で歯の生え方や形も違うため、歯に合った適切なお手入れを心掛けてください。



歯科医院での定期検診をしていない方は、この時期をきっかけにはじめてみるのもいいですね。歯科医院では、ブラッシング指導はもちろん、虫歯の予防措置としてフッ素塗布や歯の溝を樹脂で埋めて歯みがきをしやすくするシーラント施術などを行います。健康な歯を保つためにも、適切なデンタルケアを心がけましょう。



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筆者:seeker編集部

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