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2021/11/04

デンタルフロスでむし歯予防!選ぶ時のポイントや使用上の注意

むし歯のほとんどは、歯と歯の間から発生するといわれています。そこで、活用したいのがデンタルフロスです。デンタルフロスを効果的に使用するには、多種多様なデンタルフロスから、自分に適したものを選び正しく操作することが重要です。本コラムでは、デンタルフロスを選ぶ時に役に立つポイントについてまとめました。


どうしてデンタルフロスを使うの?

歯と歯の間や歯茎の境目は、歯ブラシの毛先が届きにくいためプラークや食べカスが残りやすく、むし歯や歯周病になりやすい場所です。歯ブラシでは落としきれないプラークや食べカスをかき出すために使用するのがデンタルフロスです。

デンタルフロスは、細い繊維を束ねて糸状にした清掃補助器具のことをいいます。
むし歯や歯周病、口臭の予防になくてはならないものといってもいいでしょう。店舗や歯科医院に行くと、多種多様なデンタルフロスが取り扱われています。次章から、選ぶ時の参考になるように、特徴やメリット・デメリットを紹介します。




デンタルフロスを選ぶ時のポイント1:持ち手あり・なし


持ち手のあるホルダータイプ

初心者や指での操作が難しい人に適しているのがホルダータイプです。ホルダータイプには、大きく分けてF字型とY字型の2種類があります。

アルファベットのFのように柄の先が分岐しているF字型は、前歯の歯間の清掃に適しています。柄の先がアルファベットのYのように分岐しているY字型は、前歯にも奥歯にも使いやすい形をしています。 持ち手があるため、指が汚れず、片手で使うことができるのも特徴です。



持ち手のない糸巻きタイプ

使う長さだけ切り取り、指で糸を握って歯間を清掃するのが糸巻きタイプです。詰め物などに引っかかるなどして糸が抜けなくなっても、片方の手を離せば引き抜くことができる糸巻きタイプは、歯の側面までかぶさっている大きな詰めものなどがある人でも使用できます。また、必要な長さだけ使用できるので経済的といえるでしょう。

糸巻きタイプは、操作に慣れるまでテクニックが必要ですが、歯に沿って全体的に汚れを落とすことができるため、歯間の清掃におすすめです。手を口に入れて使用するため、外出先ではなかなか使いづらいというデメリットもあるため、持ち手のあるものとの使い分けをするとよいでしょう。




デンタルフロスを選ぶ時のポイント2:素材

デンタルフロスの素材によって、かき出しやすさや強度に違いがあります。



ナイロン製

現在デンタルフロスの主流となる素材はナイロンです。摩擦力が高く、歯間の汚れをしっかりかき出すことができます。ナイロンには硬さがあるため、デンタルフロスに慣れていない人は痛みを感じてしまうかもしれません。



ポリエステル製

ナイロンより柔らかいポリエステルは、デンタルフロスを使用すると血が出るという人や差し込んだ時の痛みを軽減したい人に適しています。ナイロンに比べると摩擦力は劣るものの、繊維の束が汚れを絡めとるため、清掃力に優れています。他の素材に比べて切れやすいので、使う時の力加減には注意が必要です。



ポリエチレン製

ナイロンより細いのに強度があるポリエチレンは、歯間が狭い人でもデンタルフロスを入れやすく、しかも切れにくいため使いやすいといえます。細いため、歯間が広い人は何度も動かす必要があり手間がかかるというデメリットがあります。



デンタルフロスを選ぶ時のポイント3:ワックス加工あり・なし


ワックス加工あり

デンタルフロスを挿入する歯と歯の間は、極めて小さな隙間です。そのため、デンタルフロスをスムーズに入れることができないこともあるでしょう。そんな時は、ワックス加工のデンタルフロスを使用します。滑りが良いため、歯の間に入れやすく、ほつれにくいという特長があります。



ワックス加工なし

ワックス加工をしていないデンタルフロスは、滑りが悪く挿入しにくいかもしれませんが、デンタルフロスに汚れが付きやすいため、歯間にたまったプラークや食べカスの清掃に向いています。



エクスパンド

エクスパンドは、唾液や摩擦によって繊維が膨張するデンタルフロスです。膨張することで付着面積が大きくなるため、プラークや食べカスの除去率をアップさせます。しかし、歯間の狭い人がエクスパンドを使用すると、引っかかって抜けなくなることが考えられます。歯間の広さに応じて使用するといいでしょう。



デンタルフロスを選ぶ時のポイント4:フレーバーやフッ素付き

デンタルフロスのほとんどが無香料ですが、中にはフレーバーのついたものも売られています。歯みがき粉にも使われるようなミントやさっぱりとした柑橘系、こどもが好むような甘いフルーツなど、たくさんのフレーバーから選ぶことができます。

食後に取り入れることで、お口に残る食後の後味の緩和にもなるでしょう。何より、ルーティーンになりがちなお口のケアも、フレーバーを選ぶことで楽しんで行うことができるのではないでしょうか。また、キシリトールやフッ素成分が配合されたデンタルフロスの場合、プラスαの口腔ケアを期待することができます。




デンタルフロスが使えない場所があったら

詰め物や被せ物で治療をした歯の間にデンタルフロスを入れた時、引っかかりを感じたり切れてしまったり、全く入らない場所が見つかることがあります。これは、詰め物や被せ物が合わなくなっていることが考えられます。早期発見ができれば、合わなくなった詰め物や被せ物の周辺で発生するむし歯の予防や、再度の治療を行うことができます。

また、デンタルフロスが引っかかってしまったり切れてしまったりする場合は、歯と歯の間のむし歯や歯石の付着を疑いましょう。

このように、デンタルフロスはむし歯や歯周病、詰めものなどの不具合がないかをチェックする役割も持っています。「デンタルフロスが使えない場所がある」「いつも同じところで引っかかる」「デンタルフロスが切れてしまう」などがあれば、歯科医院で相談をするといいでしょう。



→予防・メインテナンスが得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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