大人からすると、子供には正しいブラッシングを覚えてもらいたいと思っているはずです。でも親の心子知らず、子供が歯磨きを嫌がってなかなかきちんと磨くことができないという悩みを持つ保護者の方もたくさんいます。

上手なブラッシングを覚えてもらうために、まず歯磨きを楽しむところから始めましょう。この記事では子供が歯磨きを楽しむためのポイントをご紹介します。

歯磨きを楽しむポイント1：小さいうちから歯ブラシに慣れる

乳児でも歯が生えたら自分用の歯ブラシを用意してあげましょう。歯ブラシを口の奥まで入れることや、歯ブラシの毛が歯や歯茎をこする感覚に対して慣れるまで不快に感じる子供もいます。歯ブラシに慣れるためにも小さいうちから歯ブラシを用意して、自分で持って口に入れてもらうようにしましょう。

当然最初は上手に歯を磨くどころか歯にブラシを当てることも難しいはずですが、それで大丈夫です。まずは歯ブラシが口に入る感覚に慣れてもらうことが肝心だからです。歯ブラシのヘッドを口に入れることができたら褒める、くらいからスタートしてみましょう。

乳幼児が自分で持つなら、持ち手が円状になっている、あるいは喉の奥に入りすぎることを防ぐガードがついている安全性の高い歯ブラシがおすすめです。また、歯ブラシを咥えたまま歩かない、歯磨きは座ってする、などの歯磨きに関するしつけも同時に始めていくことをおすすめします。

歯磨きを楽しむポイント2：スマホアプリを上手に活用

幼稚園、保育園以上の年齢の子供で、ひとりで歯磨きをする能力はあるけれど面倒くさくて嫌がる…という状況でおすすめしたいのがスマホアプリです。今はさまざまな歯磨き支援アプリがあります。子供自身が歯磨きをする様子を画面に映しながら応援してくれたり、上手な歯磨きを指導してくれたりするので歯磨きがとっても楽しくなりますよ。人気のアニメキャラが出てくるアプリもあります。お子さんと一緒にどのアプリが楽しそうか選ぶのもいいですね。

歯磨き支援アプリの多くは上手に歯磨きができるようになるだけでなく、毎歯磨きができるような工夫がされているので歯磨きの習慣付けのきっかけになってくれそうです。歯磨き支援アプリは子供が率先して歯磨きをしてくれるようになることもありますが、幼児のうちは安全のためにも歯磨き中は子供から目を離さないよう注意しましょう。

また、ついアプリが楽しくて長い時間、あるいは必要以上に歯磨きをしてしまう子供もいるようです。歯磨きのし過ぎは歯や歯茎に負担をかけてしまいます。上手にアプリを利用できるよう大人からアドバイスしてあげてください。

歯磨きを楽しむポイント3：好きなキャラクターの歯ブラシを使う

子供のテンションが上がるよう、子供の好きなキャラクターが描かれた歯ブラシを使うのも定番のアイディアです。キャラクターの描かれた歯ブラシはドラッグストアやバラエティショップ、100円ショップなどで購入することができます。歯ブラシ自体の性能にもこだわりたいという方は、歯科で販売している歯科専売歯ブラシの中にも可愛いキャラクター柄のものもあります。

歯科医院にて歯科衛生士や受付までご相談ください。歯ブラシの持ち手に好きなキャラのシールを貼ってあげるのもいいですね。ハンドルの下端の方に貼るとブラッシングの邪魔になりません。セロテープをシールの上に重ねて貼ると少々濡れても剥がれにくくなります。

歯磨きを楽しむポイント4：大人が歯磨きをする姿を見せる

身近な大人が楽しみながら歯磨きをしている姿を見せることで、自然と子供にも歯磨きは楽しいものだという印象が移っていきます。さらに大人がブラッシングしてみせると子供が正しいブラッシングを覚えることにも繋がります。

子供への歯磨き指導や仕上げ磨きはどうしても大変なので、子供の前で大人が歯磨きをしている姿を見せる習慣があるご家庭は案外少ないようです。しかし正しいブラッシングを覚えてもらうためには、実際のブラッシングを見せながら教えるのが手っ取り早いのです。

歯科医院でも口内の歯科模型を使いながらブラッシング指導を行っています。大人からすると歯磨きは毎日の習慣のひとつで、歯磨きを楽しむというのもなかなか難しいかもしれません。

例えば『音楽が流れている間は一緒に歯磨きをする』『子供と一緒に歯垢チェッカーを使ってみる』など、親子で取り組めるようにする工夫をしてみるのはどうでしょうか。子供が歯磨きを嫌がらなくなるだけでなく、家族みんなに良いブラッシング習慣が身に付きそうです。

歯磨き習慣は一生モノ。楽しく習慣づけよう

毎日正しいブラッシングを行う習慣を幼いころに身に付けることで、生涯虫歯になる確率も下がります。歯磨きを嫌がるからつい適当になってしまうということもあるかもしれませんが、ぜひ楽しみながら歯磨き習慣が身に付くよう工夫してみてください。

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筆者：seeker編集部