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2024/09/19

【年齢別】子どもの歯のお手入れ方法と虫歯予防のコツを解説

子どもの歯のお手入れは、健康な大人の歯への大切な第一歩です。この記事では、子どもの歯のお手入れについて、年齢別のお手入れ方法や虫歯予防のコツをわかりやすく解説します。



子どもの歯のお手入れは重要!その理由は?

子どもの歯をお手入れすることの重要性

子どもの歯のお手入れが重要なのは、将来の歯や口腔に影響を及ぼすからです。乳歯は抜けて永久歯に生え変わるからと軽視されがちですが、咀嚼や発話の発達を促したり、永久歯が生えてくるためのガイドをしたりと、実はとても重要な役割を果たしています。


大人の歯に与える影響

乳歯が虫歯になると、虫歯菌が口腔内に増殖し、永久歯が生えてくる時期にも虫歯のリスクが高まってしまうのです。また、将来の歯周病のリスクも高まる と言われています。さらに、虫歯で乳歯を失った場合には、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。



【年齢別】子どもの歯のお手入れ方法

0歳~1歳頃の歯のお手入れ

生後1~2ヶ月頃から、歯が生える前でも清潔なガーゼや指サックを使って、1日1回程度、優しく歯茎や口腔内を拭いてあげましょう。最初の歯が生えたら、柔らかい毛の小さな歯ブラシを使い、軽く磨いてあげます。歯磨き粉は使用せず、水だけで十分です。

▶生えはじめの時期のお手入れについては、次のコラムもご覧ください。
赤ちゃんの歯、生えはじめのケアを徹底解説!


1歳~3歳頃の歯のお手入れ

1歳~3歳頃は乳歯の本数が増えてくる頃です。自分で歯ブラシを持てるようになったら、少しずつ歯磨きの練習を始めましょう。歯と歯の間や奥歯などの磨きにくいところを、仕上げ磨きで重点的にお手入れします。フッ素入りの子ども用歯磨き粉を使い始めてもよいでしょう。小さいうちから保護者の歯科検診に連れて行き、歯科の雰囲気に慣れさせておくのも良いですね。歯が生えた頃からの定期検診をおすすめしている歯科医院もあります。


3歳~6歳頃の歯のお手入れ

この年齢になると、自分で歯磨きができるようになります。しかし、まだ磨き残しの心配があるため、仕上げ磨きは必ず行うようにしましょう。おやつを食べる機会も増え、虫歯のリスクが高まる年齢です。ブクブクうがいができるようになったり、指示に従って口を開けたりができるようになる子も多いため、定期的な歯科検診を始めやすい時期です。


6歳~12歳頃の歯のお手入れ

乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。永久歯は生えたての頃は歯の質が弱く虫歯になりやすいため、注意をしましょう。
毎日の歯磨きにフッ素入りの歯磨き粉を使い、定期的に歯科医院でフッ素塗布をすると虫歯予防に効果があります。歯磨きが上手にできるようになっても、まだ仕上げ磨きが必要です。フロスの使い方を教え、自分でフロスの使用を始めることを検討してもよいでしょう。


12歳以上の歯のお手入れ

この年齢になると、ほとんどの永久歯が生えそろいます。子ども自身で歯磨きができるようになりますが、なかなか磨き残しがない状態にするのは難しいでしょう。定期的に歯科医院でチェックしてもらうと安心です。



子どもの歯のお手入れで意識したいポイント

年齢に応じた歯ブラシを選ぶ

子どもの年齢や口の大きさに合わせて、毛の柔らかさ、ヘッドの大きさ、持ち手の大きさや形など、適切な歯ブラシを選ぶことが大切です。それぞれの年齢ごとの歯ブラシを選ぶポイントは、以下のとおりです。

  • 0歳~2歳:柔らかい毛で、ヘッドが子どもの歯に合った小さいものを選ぶ
  • 3歳~5歳:柔らかい毛で、ヘッドが小さめ、そして子どもが握りやすい持ち手のものを選ぶ
  • 6歳以上:やや柔らか目から普通の硬さの毛で、子どもの手の大きさに合ったものを選ぶ(大人用の小さめの歯ブラシも使用できます)
  • もし悩んだ場合は、歯ブラシのパッケージに書かれた対象年齢を参考にするとよいでしょう。


    効果的な歯磨きテクニックを学ぶ

    歯茎を傷つけずに歯垢や食べ残しをしっかり落とすために、軽く小刻みに歯ブラシを動かすテクニックを身につけましょう。歯を1本ずつ磨く感覚で、歯の表裏、溝など、すべての面を丁寧に磨きます。歯と歯茎の境目は、45度の角度で歯ブラシを当てましょう。1回の歯磨き時間は3分程度を目安にします。


    仕上げ磨きをおこなう

    子どもが自分で歯を磨けるようになっても、歯と歯茎の境目、奥歯の溝などは、磨き残しが多くなります。何歳までという決まりはありませんが、できれば小学生の間は仕上げ磨きや、歯磨き後のチェックをしてあげるようにしましょう。


    ▶仕上げ磨きについては、次のコラムもご覧ください。
    仕上げ磨きのコツが知りたい



    子どもの歯を虫歯から守るコツ

    虫歯予防に効果的な食生活を意識する

    虫歯の原因となる細菌は、糖分を餌にして酸を作り出し、歯を溶かします。そのため、食事の内容や食べ方に注意が必要です。砂糖の摂取を控えめにし、甘いおやつをダラダラと食べる習慣は避け、口の中が長時間酸性に傾かないようにしましょう。また、野菜や海藻類など、噛みごたえのある食品を取り入れることで、唾液の分泌が促され、口の中の自浄効果が高まります。


    フッ素を上手に活用する

    フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯予防に効果的です。家庭で簡単に利用できるものとして、フッ素入り歯磨き粉があります。年齢にあったフッ素濃度や量を守って取り入れましょう。

    年齢によって推奨されるフッ素の量は、下記のとおりです。

  • 歯が生えてから2歳:900~1,000ppmFの歯磨剤を1~2mm程度
  • 3歳~5歳:900~1,000ppmFの歯磨剤を5mm程度
  • 6歳~:1,400~1,500ppmFの歯磨剤を1.5~2cm程度
  • 出典:フッ化物配合歯磨剤 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

    また、歯科医院でのフッ素塗布を定期的に行うことで、より効果が期待できます。


    定期的に歯科検診を受ける

    定期的な歯科検診は、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながるだけでなく、正しい歯磨き方法や食生活のアドバイスを受けられる機会にもなります。定期検診では、虫歯のチェックだけでなく、歯並びや顎の発達なども確認してもらえるとベターです。



    子どもの歯のお手入れに役立つ道具

    歯ブラシ

    子どもの歯ブラシは、年齢や歯の生えている状態に合わせて選ぶようにしましょう。年齢ごとの歯ブラシを選ぶポイントは、前述の「子どもの歯のお手入れで意識したいポイント」の「年齢に応じた歯ブラシを選ぶ」を参考にしてください。

    電動歯ブラシは、音波や振動で効果的に磨け、子どもでも効率的に歯を磨くことができます。ただし、使用開始の時期については歯科医師に相談することをおすすめします。


    歯磨き粉

    まだ上手にうがいができない時期は、ジェルタイプの歯磨き粉を使うとよいでしょう。うがいができるようになったら、子ども用にフッ素濃度が調整され、安全性が考慮されたフッ素入り歯磨き粉がおすすめです。


    ▶子ども用歯磨き粉については、次のコラムもご覧ください。
    子供用の歯磨き粉の選び方は?いつから使う?嫌がるときの対処法


    フロス

    フロスは、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間の汚れを取り除くのにとても効果的です。歯が生えそろってきて、歯と歯の間が狭くなってきたら使い始めます。糸巻きタイプと持ち手がついたホルダータイプがありますが、保護者が使いやすいものを選んで歯のお手入れに取り入れましょう。



    まとめ

    子どもの歯のお手入れは、将来の健康な歯を維持するための重要な基礎となります。年齢に応じた適切なお手入れ方法を取り入れ、ぜひ家族で子どもの歯の健康を守る習慣を続けてください。また定期的に歯科検診を受け、疑問や不安な点は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。



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    筆者:seeker編集部

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