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2021/11/24

クリーニングって痛い?怖い?歯科医院でのクリーニングを解説!

歯のクリーニングにはどのようなイメージがありますか?クリーニングをした方がいいのはわかるけれど「痛いのか気になる、怖い」、「音が苦手」と躊躇する気持ちや「何回も通うの?」、「予約の取り方は?」などの、よくわからないことがあるでしょう。

そこで今回は、歯科医院で受けられるクリーニングについて解説します。


歯のクリーニングはどんなことをするの?

歯科医院での歯のクリーニングは、普段の歯磨きでは落としきれない、プラーク(歯垢)、歯石、着色を専用の器具や機材を使って取っていきます。クリーニングをするためには、まず患者さんのお口の状態を把握する必要があります。そのため、歯肉の検査をして、歯や歯肉の状態をチェックしていきます。歯肉の検査では、細い器具を使って歯肉の溝の深さを測り、歯肉炎や歯周病になっていないかを調べています。歯肉の検査ではチクチク刺される感じを受けることもあります。

その他、プラーク(歯垢)の付着、歯石の有無、噛み合わせ、着色の有無などを調べ、患者さんの磨き方の癖や生活習慣なども診ていきます。場合によっては歯を支えている骨の状態や歯肉の中にある歯石の付着、虫歯を確認するためレントゲンを撮ることもあります。



歯周病治療を目的としたクリーニングの場合、歯周病を悪化させる歯石を除去することがメインになりますが、虫歯や歯周病予防、タバコやコーヒーの着色汚れを落とすことを目的とした審美的なクリーニングでは、歯面を磨いたりフッ素塗布などをしたりして予防治療をします。このように、お口の状態を確認することで、クリーニングの内容も変わります。



歯のクリーニングは痛いの?痛みを感じたらどうすればいい?

クリーニング用の器具や機材を見ると細くてとがっている物もあり、「痛そうだな」「怖いな」と感じてしまうかもしれません。また、機材の発する音が苦手な方もいることでしょう。具体的にクリーニングで痛みを感じるケースをまとめてみました。


歯肉の炎症

クリーニング前には、お口の状態を知るための検査をしますが、歯肉が腫れている、出血がある、痛い、しみる、などの何かしらの症状があるとすれば、歯肉炎や歯周病、虫歯の可能性が考えられます。プラーク(歯垢)や歯石が原因で歯肉が炎症を起こしていると、少しの刺激でも出血や痛みが出やすくなってしまいます。そのような状態でクリーニングをすると、一時的に痛みが出てしまうことがあるでしょう。



歯石の除去

歯石の除去には、超音波スケーラーやエアスケーラー、キュレットといった器具や機材を使用します。中でも超音波スケーラーは、超音波の振動とお水で歯石を剥がして粉砕し、除去する機材です。大量に付いてしまった歯石を短時間で除去でき、歯周ポケットの深い溝に付いた歯石も除去が可能です。

しかし、独特の音と振動が不快に感じる人もいるでしょう。冷たい水を使った処置のため、お口の状態によっては、知覚過敏が生じやすい場合もあります。




エアフロー

比較的痛みの少ないクリーニングとして、エアフローという機材があります。痛みの感じ方は人それぞれなので、100%絶対に痛くないとは言えませんが、お水と細かい粉を歯の表面に吹き付ける処置のため、お水と風が当たる感覚があります。歯肉炎や歯周病が原因で歯肉が炎症を起こしていると、痛みが出てしまうことがありますが、普段の歯磨きや歯科医院で受けるクリーニングでプラーク(歯垢)や歯石を取ることにより、健康的な歯肉に改善すれば、痛みも出にくくなります。

もし、クリーニング中に痛みを感じたら我慢せずに歯科医師や歯科衛生士に伝えましょう。少しずつ痛みの出にくいものから慣らしたり、痛みが出た時に対処したりできるような治療を考えることもできます。また、痛みに弱い人は歯科医師にあらかじめ伝えておき、クリーニングの方法を相談しましょう。



クリーニングの予約の取り方・通う回数は?

クリーニングを予約する際は、「歯の汚れを取りたい」「着色を取りたい」と伝えるとよいでしょう。通う回数はお口の状態によって異なります。クリーニングをする前には、お口の状態を診るため歯肉の検査やレントゲン撮影などをし、お口の中の検査を行います。検査結果によっては、1回でクリーニングが終わる場合もあれば、長期にわたる場合もあります。

例えば、歯肉の検査をして歯周病が進んでいるとわかれば、治療回数が増える場合があります。歯周病は、歯肉の炎症以外に、歯周病菌が歯を支える骨まで達し、歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。歯を支える骨がないと歯がグラグラしてしまったり、悪くすると抜けてしまったりします。歯肉の炎症や歯を支える骨の吸収を止めるためには、見える部分の汚れを取る以外に、歯肉の中の見えない場所にある歯石を除去せねばなりません。

しかし、歯石がたくさん付いていたり、歯肉の中に歯石が付いていたりする場合、一度に除去してしまうと痛みが出たり腫れたりしてしまうため、数回に分けて取らねばならず、治療の回数が増えてしまうことがあります。「希望回数」や「何回通うことになるのか」が気になる場合は、予約時に一緒に聞いてみるのも良いでしょう。



クリーニングは「痛そう」「怖い」などのイメージがありますが、実際に受けてみると歯がツルツルになって気持ちが良く、虫歯の予防や着色が取れれば見た目も綺麗になります。定期的なクリーニングを行うことで、お口の中のトラブルがなくなれば、クリーニングによる痛みも軽減されるでしょう。なにより、クリーニングを怠ることによる虫歯や歯周病、知覚過敏などで、クリーニングよりも多大な痛みに見舞われることもあるかもしれません。定期的なクリーニングで、健康なお口を維持していくことをおすすめします。



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筆者:seeker編集部

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