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赤ちゃんとプレママさんのためのお口ケア

コラム>小児歯科

2022/01/04

妊婦さんにとって、お口の健康はとても重要というのはご存知ですか。お腹の中の赤ちゃんと妊婦さん本人の口内が関係あるというと少し不思議ですが、実は密接な関係があるんです。また、赤ちゃんの歯はお母さんのお腹にいる間に出来始めます。プレママさん、新米ママさんに覚えておいてもらいたい、ご自身と赤ちゃんのお口ケアについてまとめました。



赤ちゃんの歯はお腹の中でできていく

通常、新生児は歯が生えていない状態で生まれてきます。最初の歯が生えるのは生後6ヶ月頃からです。ですが、実は赤ちゃんの歯は胎児のうちに作られ始めています。歯茎の中には歯胚という歯の芽のような部位があります。妊娠7週頃になると乳歯の歯胚が、妊娠3カ月半を過ぎると永久歯の歯胚ができ始めるのです。つまり、生まれてから生えてくる赤ちゃんの歯を丈夫にするためには、妊娠中から意識してカルシウムなどを積極的に摂取する必要があります。厚生労働省は妊娠中や授乳中の女性は普段より牛乳・乳製品を牛乳換算でコップ1杯程度多く摂るように勧めています。妊娠中は身体のカルシウムの吸収率が上がるものの、それでもなおプラスしてカルシウムを取った方がいいとされているんですね。丈夫な歯を赤ちゃんにプレゼントするためにも、カルシウムを始めとした栄養をできるだけバランスよく取るようにしたいところです。



妊娠中にママも口内チェックをしておく

*歯周病菌は早産・低出生リスクを高める*
妊娠中に歯科医院で口内チェックをしておいた方が良いと産院で言われたことはありませんか。不思議に思った方もいるでしょうが、妊婦さんのお口の状態と妊婦さん・胎児の健康は密接に関わり合っているんです。特に気にしたいのが歯周病です。歯周病は日本の成人の八割以上が罹患しているとされ、社会的な病気と呼ばれることもある病気です。掛かっている人が多いことに加え、悪化するまで痛みが出ることが少ないのも相まって、たかが歯周病と軽んじられる傾向があります。しかし歯周病の怖いところは他の病気を悪化させる恐れがあるという点です。歯周病菌が血管に入ると、血流に乗って全身に運ばれ、身体のさまざまな箇所に悪影響を及ぼします。妊婦さんの場合、歯周病菌は早産や低出生のリスクを高めるという研究結果があります。そのため、妊婦さんは歯周病が無いかを確かめ、歯周病にかかっていたら治療することが大切です。



*妊娠中は口内の健康状態が崩れやすい*
妊娠中はお口の健康を保つのが難しいとされています。まずホルモンの関係で唾液が酸性に傾きます。すると虫歯や歯肉炎を起こしやすい状態になります。妊娠すると歯茎の腫れや出血が頻繁に起こるのもホルモンの影響です。しかも妊娠初期にはつわりで歯磨きもままならないほど具合が悪くなりますし、妊娠後期になるとお腹が重くて仰向けになる歯科医院への通院はおっくうになりがちです。しかし前述の通り、歯周病は早産や低体重出生リスクを高めます。つわりが落ち着いた頃のタイミングで歯科医院へ行き、口内のチェックをしてもらうようにしましょう。ちなみに妊娠中でも歯周病や虫歯の治療は可能です。妊娠していることや予定日を伝え、産前に区切りの良いところまで治療ができるように相談しましょう。妊娠中に歯科検診を受けると母子手帳にその時の歯の状態を記入してもらえるので、母子手帳を忘れずに持って行ってください。



*プレママのためのお口お手入れ方法*
妊娠したら赤ちゃんのためにも口内の健康を保つのが重要というのは判っていても、つわりで歯ブラシを口に入れるのも辛い時期があるかもしれません。歯磨きができないときにはブクブクうがいだけでもするようにしましょう。可能なら洗口液を使うとうがいだけでも汚れや細菌の除去の効果が上がります。また、つわりで戻した後は水で口をすすぐと胃酸で歯が傷むのを防ぐことができます。つわりが落ち着く時期になったらブラシやフロスを使ってしっかり歯磨きをしていきましょう。お腹が大きくなると立っているのもおっくうになりがちです。洗面所に椅子を用意するなどして、ゆっくり歯磨きができる環境を整えるのもいいですね。



赤ちゃんの歯磨きはいつから、どうやって?

赤ちゃんの最初の歯は個人差があるものの生後6ヶ月から8ヶ月頃に生えてきます。まだミルクや母乳だけを飲んでいる、あるいは離乳食が始まったあたりのタイミングです。まだ歯を使って噛むわけではないので歯磨きはいらないようなイメージもありますが、歯が生えてきたら習慣付けも兼ねて歯磨きを始めましょう。前歯だけの間は歯ブラシではなくガーゼを使って歯を綺麗にします。濡らしたガーゼをママパパの人さし指に巻き付けて、赤ちゃんの歯の汚れをぬぐい取ってあげましょう。この時期に大切にしたいのは歯磨きに慣れ親しんでもらうことです。無理強いせず、楽しい雰囲気で歯磨きに慣れていくことを目標にしましょう。奥歯が見えてきたらいよいよ歯ブラシデビューです。奥歯の生え始めは自分で道具を使ってみたがる時期と重なります。赤ちゃん用の歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシの2種類を用意すると安心です。赤ちゃん用は喉突き防止の傘がついていたり、持ち手が円形になったりしている口の奥まで入らないタイプがおすすめです。




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(seeker編集部)

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