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2022/04/05

定期検診行く?行かない?これがお口の健康の分かれ道

サメの歯は「多生歯性」といい、何度でも生え変わります。しかし私たち人間の歯は「二生歯性」といい、乳歯の後に永久歯が生えたら、二度と生え変わることはありません。

つまり、一度生えた歯を一生大切に使い続ける必要があります。では、幼児の頃に生えた永久歯を何十年も使い続けるためには、どうすればいいのでしょう。


歯を大切にする手段のひとつとして、定期検診が挙げられます。この定期検診は、お口の健康の分かれ道といっても過言ではありません。歯科の定期検診について詳しくみていきましょう。

定期検診では何をするの?

定期検診は、むし歯や歯周病を発症・再発させず、お口の健康を維持するための定期的な治療のことをいいます。歯科医院によって異なりますが、定期検診には概ね30〜45分ほどの時間を要します。

まず、視診でお口の状態をチェックします。歯茎と歯の境目の深さを測って出血などを記録し、歯周病による歯の揺れが起きていないかも検査を行います。必要があれば、レントゲンを撮影し歯の状態を確認します。その後、歯科医院専用の機械で歯に付着した汚れや歯石を取ったり、歯周ポケット内の細菌を洗い流したりし、歯の表面の汚れをきれいにします。

また、磨き残しをなくすために歯みがきやデンタルフロスの使い方の指導を行い、セルフケアの改善をします。子供の場合は、フッ素塗布を行うこともあります。



定期検診を受けないとこんなに損をする

お口に異常や違和感がない中で定期検診に通うのは面倒な気持ちになるかもしれませんが、むし歯や歯周病の治療が必要になると、短い期間に何度も通院する必要が出て、その分費用が嵩みます。

簡単な治療で済めば治療費も安価ですが、症状が悪化すると治療の規模も増し、より良い対処をするために自費治療を選択する必要性も出てくるでしょう。

また、歯の痛みや歯茎の腫れはいつやってくるかわかりません。仕事が忙しく、容易に休みが取れない時かもしれないし、旅行を控えている時かもしれません。定期検診を受けていないと、突然の不調や出費、通院などの予定外の事柄がいつ起こるかわからないというリスクがあります。そこで必要とされるのが、定期検診なのです。




定期検診を受けるメリット


早期発見・早期治療

痛みや腫れなど、お口に自覚症状が出た時、歯周病やむし歯はすでに進行しています。定期検診を受けることで、小さな異常の早期発見・早期治療につながります。早期発見・早期治療ができれば、費用や治療期間をそれほどかけずに治せることがほとんどです。



健康な歯の維持

もしお口に異常がなくても、定期検診では予防的ケアを行います。健康で清潔な状態を保つことができ、むし歯や歯周病のリスクを大幅に軽減できるでしょう。これらは長い目で見て、生涯自分の歯で食事ができることや、スポーツをする際に歯をしっかり噛み締められること、そして歯を見せて笑うことにつながります。




口臭の改善や予防

毎日きちんとセルフケアをしていても取り除けないプラークがあります。プラークが石灰化し、歯石になってしまうと、歯みがきでは落とすことができません。定期的にクリーニングを行うことで、​​むし歯や歯周病はもちろんのこと、口臭の改善や予防につながります。



正しいセルフケアのスキルが身につく

定期検診では、磨き残しや汚れの溜まりやすい箇所を教えてくれるので、自分の磨き方のクセを知るきっかけになります。また、どうすればよりきれいに磨くことができるかを教わることで、正しいセルフケアのスキルが身につき、お口の清潔を維持しやすくなるでしょう。



どのくらいの頻度で通えば良いの?費用は?

定期検診の通院頻度は、歯科医院の方針やお口の状態によって違いがあり、1ヶ月〜半年に1度です。歯科医院を受診すれば適切な間隔を提案されるので、そのスパンで予約を取るとよいでしょう。定期検診は健康保険が適用されるケースが多く見られます。

3割負担であれば、1回2000円〜5000円ほどで受けることができます。もしむし歯が見つかった場合は、進行具合を調べるためのレントゲン代や自費治療の追加分など、検診費プラスアルファで費用がかかるケースもあります。



これまで1度もむし歯や歯周病になったことがなければ定期検診は不要だと感じるかもしれませんが、それは誤りで、定期検診が必要であることは変わりません。お口の中の環境はストレスや生活環境の変化、服用している薬などの影響で大きく変わります。

何十年もむし歯にならなかった人でも、突然たくさんのむし歯ができてしまったケースもある
のです。お口の健康を維持するためにも、定期検診に行くか、行かないかの判断がカギを握るのです。



→予防・メインテナンスが得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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