コラム>予防・メインテナンス
2022/07/28
虫歯予防になるお菓子がある?歯に良いお菓子・悪いお菓子

虫歯の原因は、お菓子に含まれる糖分や食べかすだといわれています。しかし、お菓子によって使われている糖分が異なるため、虫歯のなりやすさは異なります。 また、口の中の食べかすについても、食べ方を工夫することで少なくすることが可能です。今回は、歯に良いお菓子と歯に悪いお菓子をお伝えするとともに、虫歯になりにくい食べ方を紹介します。
虫歯予防になるお菓子
天然の甘味料「キシリトール」をご存じでしょうか。キシリトールを使用したお菓子は虫歯になりにくいとされています。虫歯は、虫歯菌が作った酸が原因です。口の中に食べかすや糖分があると、それらをエサに酸を作り、歯を溶かします。キシリトールは虫歯菌のエサとなりますが、酸を作り出せないため、虫歯になりにくいという特徴があります。 虫歯予防のお菓子を選ぶのであれば、キシリトール100%のチョコレートやグミ、タブレットなどを選びましょう。食後や寝る前、歯磨きができない時などに食べることで、虫歯予防が期待できます。 ただし、虫歯予防をうたっているお菓子の中には、キシリトール100%でないものも販売されています。キシリトール100%のお菓子とは効果が異なる可能性があるため、成分を確認してから購入するようにしましょう。

虫歯になりにくいお菓子?
キシリトール100%のお菓子だけを毎回食べていると、飽きてしまうこともあるでしょう。そういった時は、糖分が少なく、歯にくっつきにくいお菓子を選ぶのがおすすめです。 例えば、おせんべいは砂糖があまり使われていません。また、スナック菓子は、使われている砂糖が比較的少なく、砕けやすいので歯に残りにくいです。砂糖を使用していないビスケットやクラッカー、ゼリーやナッツなども虫歯になりにくいお菓子と言われています。 また、フルーツも虫歯のリスクが低いとされています。虫歯菌によって酸が作られたとしても、フルーツの水分で糖分が流されやすく、食物繊維による洗浄効果もあるため、虫歯になりにくいでしょう。ただし、フルーツの中でもバナナは注意が必要です。甘くて粘り気があるため歯につきやすく、他のフルーツと比較すると虫歯になりやすい傾向にあります。

虫歯になりやすいお菓子
虫歯になりやすいお菓子は、糖分が多く含まれているものや歯に残りやすいものです。例えば、クッキーやチョコレート、ケーキなどは糖分が多く含まれており、歯に残りやすいお菓子と言われています。 さらに、長時間、口に入れて食べるお菓子も、虫歯になりやすいお菓子の特徴です。特に、アメやキャラメルは、糖分の塊を長時間口の中に入れるようなもの。歯にくっつきやすく、虫歯になるリスクが高い傾向にあります。このほかにも、カステラや和菓子、かりんとうなどが虫歯になりやすいお菓子と言われています。
虫歯になりにくいお菓子の食べ方
虫歯になりにくいお菓子を選ぶことも大切ですが、お菓子の食べ方も虫歯予防のために意識しておきたいところ。虫歯になりにくいお菓子の食べ方についてお伝えします。
ダラダラ食べない
長時間、口の中に食べ物があると、虫歯になりやすいです。そのため、ダラダラとお菓子などを食べるのは避けましょう。 例えば、仕事場での水分補給を甘い飲み物で行っている場合、常に糖分が口の中に残ってしまうため、虫歯菌が活動しやすい環境になりやすいです。甘い物を常に飲むのは避け、お茶や水を間に飲むようにすると、口の中の糖分が洗い流されるため、虫歯になりにくいでしょう。 糖分が口の中に残ると、虫歯菌の活動が活発になり、口の中が酸性になります。酸性になると歯の表面が溶け出しますが、通常であれば唾液の分泌によって口の中が中和されます。続いて、歯の再石灰化が起こり、歯の表面が元に戻るため、歯が溶けず虫歯になりにくいです。 しかし、頻繁に食べ物やジュースを摂っていると、再石灰化をする時間が取れないため、歯が溶けてしまい虫歯の原因となります。

菓子と飲み物の組み合わせ
お菓子を食べるときに、炭酸飲料やジュースなど糖分がたくさん入った飲み物を摂ることも、口の中に糖分が残ってしまうため避けた方が良いでしょう。虫歯予防を意識するのであれば、甘いお菓子を食べるときは、水やお茶を飲むのがおすすめです。 また、間食が多い場合も、口の中に糖分や食べかすが残り、虫歯の原因となる傾向にあります。間食の回数はなるべく少なくするように心がけ、食べた後は水やお茶を摂るのが虫歯予防のためのポイントです。
お菓子の種類と食べ方を工夫して虫歯予防を
虫歯にならないようにするのであれば、糖分が少ないお菓子や食べかすが残りにくいお菓子を選びましょう。また、食後は糖分を含まない水やお茶を飲み、糖分を口の中に残さないことが大切です。お菓子の種類や食べ方を工夫して、虫歯予防を心がけましょう。
筆者:seeker編集部