コラム>予防・メインテナンス
2022/08/23
ステインとは?歯に汚れがつきやすい食べ物と飲み物
歯の黄ばみやくすみが気になったことはありませんか。歯の黄ばみやくすみはステインと呼ばれており、毎日の食生活や生活習慣が原因といわれています。今回は、ステインについて解説するとともに、歯に汚れが付きやすい食べ物と飲み物についてお伝えします。
ステインとは?
ステインとは、歯の黄ばみやくすみのこと。ステインの原因は食べ物などに含まれる色素とされているため、毎日しっかりと歯磨きしていても歯の黄ばみを完全に防ぐことは難しいかもしれません。 ステインが歯に付く原因は、唾液が作るペリクルといわれています。ペリクルは、虫歯の原因となる「酸」から歯を守る大切なもの。しかし、一方で歯にステインが付きやすくなる側面もあります。ペリクルが、食べ物などに含まれる色素を歯に付着させることでステインが蓄積し、歯が黄ばんで見えるのです。
歯にステインがつきやすい食べ物と飲み物
ステインが付きやすい食べ物などには、さまざまなものがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
食べ物
食べ物にはさまざまな色素が含まれています。たとえば、紫色の食べ物に含まれていることが多いアントシアニンは、ステインの原因となりやすいです。ブルーベリーやブドウ、プルーン、ナス、赤しそなどはアントシアニンを多く含んでいます。 また、タンニンが含まれる食品もステインの原因となりやすく、バナナ、りんご、ぶどう、柿などに含まれています。 さらに、意外かもしれませんが、イソフラボンもステインの原因となりやすいといわれています。イソフラボンはポリフェノールの一種であるため、後述するポリフェノールを含む飲み物と同様にステイン汚れになりやすいです。主に、豆腐や納豆、豆乳などの豆類に多く含まれています。
飲み物
ステインの原因となる飲み物の代表といえば、コーヒーが思い浮かぶのではないでしょうか。コーヒーはポリフェノールを多く含む飲み物。他にも赤ワインやココアなどにポリフェノールが多く含まれており、ステインが付着しやすい飲み物といわれています。 また、カテキンを多く含む緑茶やウーロン茶、紅茶などもステインになりやすい飲み物です。
ステインがつくのを防ぐには
ステインの原因となる食べ物や飲み物はさまざまなものがあるため、これらをすべて避けることは難しいかもしれません。では、ステインの付着を最小限にするためには、どうすればよいのでしょうか。ステインの付着を防ぐ方法について見ていきましょう。
毎日のケアを
ステインをケアせずにいると、どんどん蓄積していきます。そのため、毎日のセルフケアが大切です。まずは、色素の濃い食べ物を食べた後は、歯磨きをしたり、うがいをしたりするようにすると良いでしょう。 歯磨きやうがいができない場合は、ガムを噛んで唾液を分泌させることも、ステインの予防効果が期待されます。また、歯を傷つけないようにすることも重要です。歯の表面に傷があると、食べ物などの色素が入りやすくなり、ステインが付着する原因となりやすいです。 歯磨きをする時は、歯に傷がつかないよう優しく磨くようにしましょう。研磨剤が含まれている歯磨き粉を使用する場合は、特に注意が必要です。
定期的な歯のクリーニング
定期的に歯のクリーニングをしてもらうのも、ステインの除去に役立ちます。歯のクリーニングでは、歯石を取り除く時に歯に振動を与えたり、歯石を削ったりするだけでなく、ブラシやゴム製チップに研磨剤を付けて、歯の表面を磨きあげます。定期的に歯のクリーニングを行うことで、歯に付着した歯石やステインを取り除けるため、ステインが蓄積するのを防げるでしょう。
食生活や生活習慣も意識して
食生活や生活習慣を意識することも大切です。できるかぎり色素の濃い食べ物を摂らないようにすることが、歯の着色汚れを防ぐ方法かもしれません。しかし、ステインの原因となる食べ物などは意外と多いため、すべての食品を避けることは難しいでしょう。 食後に歯磨きなどをすることも大切ですが、食事中に水など色素が含まれていないものを一緒に摂るように意識すると良いかもしれません。 また、喫煙の習慣がある人は、禁煙を検討するのも一案です。タバコのヤニは歯の表面にこびりついてしまい、セルフケアでは落とすことが難しいです。健康にも影響を与えるため、できるのであれば禁煙をおすすめします。
歯のステインが気になるなら
歯のステインが気になるのであれば、まずは生活習慣や食習慣、セルフケアを意識しましょう。ステインが歯に蓄積しにくくなります。それでも歯の着色汚れが気になる場合は、定期的に歯のクリーニングを行ったり、ホワイトニングを検討したりするのも良いかもしれませんね。
筆者:seeker編集部