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2023/05/18

歯科治療で麻酔した後の注意点とは?副作用や効果があらわれにくいケースも解説

歯科治療で麻酔を使用することになったら、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。今回は、歯科治療で麻酔をした後の注意点や持続時間、麻酔の効果があらわれにくいケース、副作用について解説します。


歯科治療で麻酔をした後の注意点

歯科治療で麻酔を使った後は、麻酔が切れるまで食事や運動などに気を付けて過ごす必要があります。詳しく見ていきましょう。



食事について

麻酔が効いている間は、口の中の感覚が鈍くなっています。そのため、食事をすると口の中を噛んでしまったり、食べ物の温度が分からず火傷をしてしまったりすることがあります。

歯科治療で麻酔をする予定がある場合は、事前に食事を済ませておく方が良いでしょう。

また、アルコールは血流を良くする働きがあります。歯科治療の前後に飲酒をしてしまうと、患部から出血することがあるため、アルコールは控えることをおすすめします。



運動について

運動をすると血流が良くなるため、治療した部分から出血しやすくなります。歯科治療後の運動はなるべく避けた方が安心です。運動をする習慣がある人は、いつ頃からどの程度の運動ができるようになるのか、歯科医に確認するようにしましょう。




患部について

麻酔をした部分は感覚が通常と異なるため、手や舌で触りたくなってしまうことがあるかもしれません。しかし雑菌が入る可能性があるため、なるべく触らないようにしましょう。


▶抜歯後の過ごし方については、次のコラムをご覧ください。
抜歯後の過ごし方とは?気をつけるべきポイントを紹介



歯科治療で使用する麻酔の持続時間

歯科治療で使用する麻酔にはさまざまなものがあり、それぞれ持続時間が異なります。



浸潤麻酔

浸潤麻酔とは、歯科クリニックで行う一般的な治療に使用される麻酔です。歯茎に注射をして治療の痛みを軽減します。持続時間は1~3時間ほどといわれています。



表面麻酔

表面麻酔は、浸潤麻酔時の針を刺す痛みを軽減するための麻酔です。ゲルタイプやスプレータイプ、シールタイプなどがあります。

表面麻酔は、2分ほどで効果があらわれはじめ、表面の感覚だけを徐々に消失させます。効果があらわれたらすぐに浸潤麻酔を注射することで、注射の痛みを軽減することが可能です。

持続時間は、浸潤麻酔よりも短い傾向にあり、浸潤麻酔の効果が切れるころには表面麻酔の効果も切れているのが一般的です。




伝達麻酔

伝達麻酔とは、下顎の奥歯や親知らずなどを治療する時に使用する麻酔です。これらの部位は、浸潤麻酔だけでは十分な効果があらわれにくいといわれています。そのため、浸潤麻酔と伝達麻酔を合わせて使用することが多いようです。

伝達麻酔の持続時間は3~6時間と長めです。下顎周辺の神経を麻痺させるため、舌や唇などにもしびれを生じさせることがあります。



歯科治療で麻酔の効果があらわれにくいケース

歯科治療で使用する麻酔は、効果のあらわれ方が人によって異なります。ここでは、歯科治療で麻酔の効果があらわれにくいケースについて見ていきましょう。


歯周病がある

歯周病にかかっている人は、麻酔の効果があらわれにくい傾向があります。歯周病は歯茎に炎症が起こっている状態です。口の中で炎症が起こると口腔内が酸性に偏るため、アルカリ性の麻酔が中和され効果があらわれにくくなるのです。


▶こちらのコラムでは、歯周病予防について解説しています。参考にしてみてください。
歯周病予防に効果的な歯磨きと生活習慣



日常的に何らかの痛みを感じている

日常的に何らかの痛みを感じている人も、麻酔の効果を得にくいようです。例えば、神経に届くほどの重症な虫歯や蓄膿症、頭痛などで日常的に痛みを感じている場合です。

そのような状態だと脳が痛みに敏感になっており、麻酔が十分に効いているとしても痛みを感じてしまうことがあるようです。




骨密度が高い場所に使用する

先ほど、浸潤麻酔は歯茎に注射するとお伝えしましたが、厳密にいうと歯茎ではなく、骨と粘膜の間に注射します。薬剤を骨の空洞に染み込ませることで、感覚を麻痺させていくのです。

下顎のような骨密度の高い場所は、骨の空洞が少ないため麻酔の効果があらわれにくいことが知られています。



歯科治療で使用する麻酔の副作用

歯科治療で使用する麻酔は、部分麻酔であることから、大きな副作用があらわれることはありません。しかし、薬であるからには大なり小なり副作用はあります。



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筆者:seeker編集部

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