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2023/08/31
インプラント治療の即時荷重(埋入)とは?治療の流れや条件、メリット・デメリット

インプラント治療には、「即時荷重(埋入)」「抜歯即時埋入」などの治療法があり、それぞれ違いがあります。今回は、「即時荷重」の治療の流れや条件、メリット・デメリットについて紹介します。
インプラント治療の即時荷重(埋入)とは?
「即時荷重」は、インプラント埋入と仮歯装着を同時に行う治療法です。治療時点で、インプラント治療をする部分に歯の根っこがなくても行えます。ほかにもインプラント治療にはさまざまな治療方法があり、それらには次のような違いがあります。

インプラント治療を行う際は、さまざまな方法があることを理解し、歯科クリニックがどの方法を採用しているのかしっかりと確認する必要があるでしょう。 ここからは、「即時荷重(埋入)」にフォーカスしてくわしく解説します。
インプラント治療の即時荷重(埋入)の流れ
インプラント治療の即時荷重(埋入)は、一般的に次のような流れで行われます。
- 1.問診・治療計画
- 2.事前検査
- 3.当日中に仮歯まで取り付け
- 4.数か月後に歯を取り付ける
即時荷重(埋入)も通常のインプラント治療と同様に、問診や治療計画など入念に事前準備を行います。手術そのものは1日で終わりますが、手術を行うまでに何回か通院する必要があるでしょう。
▶一般的なインプラントの治療の流れについては、こちらのコラムをご覧ください。 一般的にも知られるようになった「インプラント」治療の流れを解説!

即時荷重(埋入)ができる条件
即時荷重(埋入)に限らず、インプラント治療はインプラントをあごに埋め込む手術を行うため、あごの骨に十分な高さと幅が必要です。また、骨密度が低い方がインプラント治療を受けてしまうと、インプラントを固定できず抜け落ちてしまう可能性があるため、治療に耐えるだけの骨密度も求められます。 さらに、即時荷重(埋入)は、全ての歯科クリニックで対応しているわけではありません。即時荷重(埋入)を希望する場合は、対応している歯科クリニックを選びましょう。
▶インプラント治療を検討している方の中には、インプラントと義歯のどちらの治療を選ぶか迷っている方もいるのではないでしょうか。そういった場合は、こちらのコラムを参考にしてみてください。 インプラントと義歯、どっちにする?メリットとデメリットは?
インプラント治療の即時荷重(埋入)、メリットやデメリットとは
インプラント治療の即時荷重(埋入)には、さまざまなメリット・デメリットがあります。くわしく見ていきましょう。
即時荷重(埋入)のメリット
即時荷重(埋入)のメリットには、次のようなものがあげられます。
通常のインプラント治療では、抜歯後あごの骨が回復するまでの数か月と、インプラントを埋め込んでからの数か月を、歯がない状態で過ごさなければなりません。 いっぽう即時荷重(埋入)であれば手術当日に歯(仮歯)が入るため、長期間、歯がない状態を避けられます。通常のインプラント治療に比べて、日常生活での負担が少ないでしょう。加えて、治療期間が短くなることにより、治療費や体への負担も軽減できます。
▶一般的なインプラントの治療費については、こちらのコラムをご覧ください。 インプラント治療の費用はどのくらい?
即時荷重(埋入)のデメリット
即時荷重(埋入)のデメリットには、次のようなものがあげられます。
即時荷重(埋入)は、その日のうちに仮歯が入るものの、通常の食事ができるわけではありません。インプラントが安定するまでは注意する必要があります。 また、仮歯が壊れてしまったり、何らかの不具合が生じたりした場合には、すぐに処置を受けなければなりません。いつでも来院できる状況でない方は、即時荷重(埋入)は向いていないといえるでしょう。

即時荷重(埋入)でインプラント治療をするなら
インプラント治療の即時荷重(埋入)を考えている方は、治療条件を満たしているかを確認しましょう。メリット・デメリットについても理解したうえで、最適な治療法を選ぶことが大切です。
筆者:seeker編集部