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2023/09/19
ぽかん口になってない?もしかしたら口腔機能発達不全症かも
「口腔機能発達不全症」をご存じでしょうか。気が付くと口がぽかんと開いている場合、もしかしたら口腔機能発達不全症かもしれません。 今回は、口腔機能発達不全症の症状やリスクを解説するとともに、離乳食完了前後に活用できる口腔機能発達不全症のチェックリストを紹介します。
口腔機能発達不全症とは?
口腔機能発達不全症の病態は、日本歯科医学会により次のように定義されています。
口腔機能発達不全症の症状
主な症状として次のようなものがあります。
構音とは、口から音を発する過程のことです。 そもそも音は、唇や舌、下顎などに脳から指令が送られて作り出されます。肺から空気を吐き出し、口や舌の形を変えて音を作る過程に何らかの異常がある場合、口腔機能発達不全症の可能性が考えられます。 口腔機能発達不全症は自覚症状がありません。身近にいる家族でも気が付いていないケースも少なくないようです。
口腔機能発達不全症のリスク
口腔機能発達不全症には、次のようなさまざまなリスクがあるといわれています。
口腔機能発達不全症は全身の健康に影響する疾患です。そのため、症状がある場合には早期に治療を行う必要があります。
子供における口腔機能発達不全症チェックの重要性
子供は、乳歯や永久歯が生えたり、あごの骨が成長したりと発達段階にあります。 年齢によって正常な状態が変わるため、定期的に口腔機能発達不全症のチェックを行い、その時々に必要な治療を受けることが大切です。機能の発達が遅れたり、誤った機能を獲得したりした場合には、早い段階で治療を開始するようにしましょう。 次章からは、離乳食完了前と完了後における口腔機能発達不全のチェックリストを見ていきます。
【離乳完了前】口腔機能発達不全症チェックリスト
口腔機能発達不全症のチェックリストでは、口腔機能を「食べる」「話す」「その他」に分け、機能ごとに分類や項目を作成しています。まずは、離乳食完了前の子供向けチェックリストを分類ごとに見ていきましょう。
食べる
先天性歯とは、生まれたときから生えている歯や、生後2か月ぐらいで生えてきた歯のこと。歯の形成が未熟で歯根がない場合もあるため、グラグラして抜けてしまうことがあります。この場合、乳歯は生えてきませんが、永久歯は生えてくるといわれています。
話す
いわゆる「ぽかん口」を指しています。常に口が開いているため、口呼吸をしているケースが多いとされています。
その他
※カウプ指数:{体重(g)/身長(cm)×身長(cm)}×10
【カウプ指数の判定】
【離乳完了後】口腔機能発達不全症チェックリスト
続いて、離乳食完了後の子供向けチェックリストを分類ごとに見ていきましょう。
食べる
偏咀嚼とは、食事の際に片側の歯ばかりを使って噛むことです。あごのゆがみの原因になるといわれています。
話す
舌小帯とは、舌の裏側の中央にあり、口の後ろ側に繋がる縦の壁のことです。舌小帯に異常があると舌が動かしにくくなるため、発音しにくい音が出てきます。
その他
※【カウプ指数の判定】カウプ指数={体重(g)/身長(cm)×身長(cm)}×10
※【ローレル指数 判定】ローレル指数={体重(g)/身長(cm)×身長(cm)×身長(cm)}×10000
口腔機能発達不全症かもしれないときは
口腔機能発達不全症はさまざまなリスクを引き起こす可能性があるため、早めに治療を開始することが重要です。口腔機能発達不全症のチェックリストにある症状や気になることがあれば、歯科クリニックに相談しましょう。
筆者:seeker編集部