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2023/11/17

ワンタフトブラシの効果とは?

「ワンタフトブラシ」という歯ブラシをご存じですか?ワンタフトブラシとは、ヘッドの部分が通常の歯ブラシより小さくまとまっているブラシのことです。「タフトブラシ」「ポイントブラシ」「1歯用ブラシ」と呼ばれることもあります。

今回は、ワンタフトブラシの有用性や使うとよい場所、使い方などについて解説します。


ワンタフトブラシの有用性

ワンタフトブラシはヘッドが小さくまとまっているため、通常の歯ブラシでは届きにくい場所をみがけます。

お口に問題がなくても、日々のみがき残しをなくすのは難しいものです。歯並びが悪いなどお口のなかの状況によっては、歯ブラシやフロスなどを使って丁寧にケアしても、みがき残しをなくすのは至難のワザといえます。

ワンタフトブラシを使えば、お口の状況にかかわらず歯を清潔に保ちやすくなり、お口の健康を守れるのです。




ワンタフトブラシを使うとよい場所

ワンタフトブラシを使うことで、みがき残しを防げる場所は複数あります。ひとつずつ見ていきましょう。


奥歯・低い親知らず

奥歯や十分に生えていない低い親知らずは、通常の歯ブラシではみがきにくい部分です。通常の歯ブラシではヘッドが大きいため、ブラシをうまく歯にあてるのは難しいでしょう。

一方、ヘッドの小さいワンタフトブラシなら簡単に奥まで届きます。口の奥に歯ブラシを入れると吐き気をもよおしたり気持ち悪くなったりする人も、ワンタフトブラシならムリなく奥歯をみがけるでしょう。



歯並びが悪い場所

歯がガタガタに生えている、重なって生えている、斜めに生えているなど、歯並びが悪い場所は、みがきにくく歯垢がたまりがちです。
通常の歯ブラシではみがきにくい場所も、ヘッドが小さく小回りがきくワンタフトブラシなら、しっかりとみがけるでしょう。



矯正装置

矯正をしていると全体的に歯をみがきにくいため、歯垢がたまりやすく、虫歯リスクが高くなってしまいます。

ワンタフトブラシを使えば、矯正装置のあいだにも毛先が入ります。矯正装置のすき間や装置周辺のデコボコした部分もみがきやすいでしょう。矯正装置の形状によって、ワンタフトブラシの角度を変えてみがくと効果的です。



前歯の裏

前歯の裏は、歯垢や歯石が付着しやすい部分のひとつです。前歯の裏は凹んでいるため、通常の歯ブラシではブラシがフィットしにくいのです。ワンタフトブラシなら、ブラシを歯の凹んだところにピッタリあててみがけます。



被せ物のまわり

被せ物をした歯の根元やその周辺も、汚れがたまりやすい部分です。特に、被せ物をした歯と歯茎との境目や、被せ物をした歯とその隣の歯とのあいだは注意深くみがきたいもの。

ワンタフトブラシなら、細かい部分にブラシをあてやすいため、被せ物のまわりも清潔に保てるでしょう。



抜けた歯の隣の歯

生え変わりや抜歯などで歯がない場所がある場合にも、ワンタフトブラシは便利です。抜けた歯の隣にある歯は、歯の横の面もしっかりみがく必要があります。ワンタフトブラシであれば、歯の横の面もみがきやすいです。



治療中・治療前の虫歯

治療中や治療前の虫歯は、痛みがあることも多いです。「丁寧にみがかなければいけないけれど、みがくと痛い……」と感じている人もいるのではないでしょうか。

ワンタフトブラシなら、通常の歯ブラシに比べて、ピンポイントで力を加減しながらみがけます。そのため、治療中や治療前の虫歯に痛みを感じている歯も丁寧にみがくことが可能です。



ワンタフトブラシの使い方

次に、ワンタフトブラシの使い方、交換の目安についてお伝えします。


ペングリップ式でにぎり、細かく動かす

ワンタフトブラシは、鉛筆を持つように持つ「ペングリップ式」でにぎると、操作性がよく、過度な力も入りません。汚れをかき出すように、毛先を細かく動かしてみがきましょう。



歯ブラシと併用する

ワンタフトブラシだけで歯みがきを完結させるのは、時間がかかり、効率的ではありません。

通常の歯ブラシでの歯みがきが終わったあと、みがきにくい場所やみがき残しが気になる場所にワンタフトブラシを使いましょう。鏡を見ながら使うと、みがきたい場所にブラシをあてやすいので試してみてください。


▶歯磨きのしかたについては次のコラムをご覧ください。
歯みがきのしかたを学ぼう!



1ヶ月を目安に交換する

ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシ同様、毛先がひらいてきたら交換します。およそ1ヶ月に1度の周期で交換するとよいでしょう。


▶歯ブラシの交換時期については次のコラムをご覧ください。
実は雑菌だらけ?正しい歯ブラシのお手入れ方法を知ろう




ワンタフトブラシを選ぶポイント

ワンタフトブラシにはいくつか種類があります。用途によって使い分けると、より効果的に使えるでしょう。

ここからはワンタフトブラシを選ぶ際に注目したいポイントを紹介します。



ヘッドの形

ワンタフトブラシには、ヘッドの形が「山型のもの」と「平型のもの」があります。

山型のものは、ブラシの先端が細いため、歯と歯のあいだや、歯と歯茎の間などのすき間をみがくのに適しています。平型のものは、歯茎にフィットしやすいので歯周ポケットをみがくのによいでしょう。



毛の硬さと長さ

ワンタフトブラシには、毛先部分の先端が「まとまっているもの」と「ばらけているもの」があります。

まとまっているものは硬めなので、毛先をしっかりあててみがきたい場所に向いています。毛先がばらけているものは、しなやかさがあるので、歯と歯のあいだなどの届きにくい場所にオススメです。



またワンタフトブラシは、毛の長さもさまざまです。毛が長いものは、歯周ポケットの深いところなどにも届きやすく、短いものは力の加減がしやすいといったメリットがあります。

以上を踏まえ、ご自分に似合うワンタフトブラシを選んでみてください。



ワンタフトブラシを取り入れよう

ワンタフトブラシを使えば、通常の歯ブラシではみがきにくい場所まで丁寧に歯みがきができます。ワンタフトブラシは、ドラッグストアや歯科医院などで手軽に手に入ります。気になる方はぜひ試してみてください。

通常の歯ブラシに加え、ワンタフトブラシやフロス、歯間ブラシなどを組み合わせることで、虫歯や歯周病を予防をしましょう。



→予防・メインテナンスが得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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