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2023/12/26

大人も子供も一度は受けておきたいブラッシング指導とは?

正しい歯磨きの仕方を身につけるのは、意外と難しいのをご存じでしょうか。

インターネットや書籍で歯磨きの仕方を見聞きすることがあるため、多くの人は正しい歯磨き方法を理解していると思いがちです。しかし歯並びや顎の形、利き腕などには個人差があるため、必ずしもインターネットや書籍などで紹介している方法が自身に合っているとは限りません。

自身に合った歯磨きの方法を身につけるためには、専門家からブラッシング指導を受けることが大切です。

そこで今回は、ブラッシング指導の概要や目的、メリット、指導の流れについて解説するとともに、ブラッシング指導を受けた方がよい人についてお伝えします。


ブラッシング指導とは?

ブラッシング指導とは、歯に付着しているプラークや細菌の除去を目的として、歯科医や歯科衛生士が正しい歯の磨き方を指導することを指します。

ここでは、ブラッシング指導の目的やメリットについてもう少し掘り下げて解説します。



目的

前述した通り、ブラッシング指導を行う目的は、プラークや細菌といった歯垢をきれいに除去するための技術を教えることです。

歯並びや顎の形、利き腕に合わせた歯磨きの仕方を学ぶことで、より丁寧に歯垢を除去できるでしょう。口腔内の環境を健康に保つためには、毎日のセルフケアを正しく行うことが大切です。



メリット

歯科クリニックでブラッシング指導を受けることで、歯垢をきれいに除去できる磨き方を身につけられます。その結果、虫歯や歯周病といったリスクの軽減が期待できるでしょう。

正しいブラッシング方法が身についていないと、エナメル質を削ってしまったり、歯茎に傷がついてしまったりすることがあります。歯を磨きすぎるのを防げることも、ブラッシング指導のメリットです。



ブラッシング指導の流れ

ブラッシング指導の流れは、歯科クリニックによって異なります。しかし、ブラッシング指導で伝えなければならない「基本的な内容」や「確認事項」について、大きな違いはありません。ここでは、ブラッシング指導の一般的な流れについてお伝えします。



1. プラークの染め出し

まずは、プラークの染め出しを行い、どのくらい歯がきれいに磨けているかを確認します。プラークの染め出しは、プラークが残っている部分を赤く染色し、磨き残しを明確にするのが目的です。染色部分を確認し、磨き忘れやすい部分や磨き癖を把握するのに役立ちます。



2. 歯磨きの仕方をレクチャー

磨き癖や磨き残し部分を確認したら、歯磨きの仕方についてレクチャーを受けます。ブラッシングの説明は歯の模型を使いながら行われるため、歯ブラシの角度や力の入れ方を理解しやすいでしょう。

タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどの使用方法や使用上のコツを教えてもらうこともできます。歯磨きについて分からないことがあれば確認するようにしましょう。



3. 歯磨きの実践

一通りのレクチャーを受けたら、実際に自分で歯磨きをします。歯ブラシの当て方や力の入れ方などを確認し、自宅でも実践できるよう指導を受けましょう。

歯ブラシが届かない部分については、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシといった清掃補助用具を使って、正しい歯磨きの感覚を体験します。


▶歯磨きの適切回数については、次のコラムをご覧ください。
歯磨きは1日2回、3回、何回が適切?



ブラッシング指導を受けた方がよい人

基本的に、ブラッシング指導を受けるタイミングは自由に決めてかまいません。しかし、口腔内の状況によっては、なるべく早めにブラッシング指導を受けた方がよい人がいます。

ここでは、ブラッシング指導を受けることで、口腔内の環境がよくなりやすい人について見ていきましょう。



虫歯が多い人

虫歯が多い人は、もともと虫歯菌が活発に活動しやすい体質である可能性もありますが、しっかりとブラッシングができていないケースもあります。そのため、正しいブラッシングを身につけて、虫歯予防に努めることが大切です。


▶虫歯になる要因については、次のコラムをご覧ください。
虫歯の仕組み、4つの要因とは?



歯周病がある人

歯周病がある人は、歯周ポケットに歯ブラシの先端が十分に届いていない可能性があります。できる限り自身で歯垢を取り除くためにも、ブラッシング指導を受けることは大切です。


▶歯周病の症状については、次のコラムをご覧ください。
もしかして歯周病?こんな症状に要注意



歯並びが悪い人

歯並びが悪い人は、歯列に合わせた歯磨きをするだけでなく、自分に合った歯ブラシを選ぶことも大切です。ブラッシング指導を受けることで、歯ブラシの選び方や歯磨き方法をしっかりと学べるため、丁寧な口腔ケアができるようになるでしょう。


▶歯並びがもたらす影響については、次のコラムをご覧ください。
どうして歯並びが悪くなるの?原因と身体への影響とは



ブラッシング指導を受けて正しい歯磨きの仕方を身につけよう

ブラッシング指導は、子供から大人まであらゆる世代で必要なことです。正しい歯磨きを身につけることで口腔内の環境を清潔に保てるため、虫歯や歯周病の予防につながります。

ブラッシング指導を受けたことがない人は、かかりつけの歯科クリニックで一度受けてみてはいかがでしょうか。



→予防・メインテナンスが得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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