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コラム>小児歯科

2023/04/20

子供用の歯磨き粉の選び方は?いつから使う?嫌がるときの対処法

子供用の歯磨き粉にはいろいろなタイプがあるので、どれを選んだらよいのか迷うこともあるでしょう。今回は、子供用の歯磨き粉の選び方と選ぶポイント、歯磨き粉を嫌がる時の対処法をお伝えします。


子供用の歯磨き粉の選び方

子供用の歯磨き粉を上手に選ぶと、子供が嫌がらずに歯磨きをしてくれる可能性が高まります。まずは、子供用の歯磨き粉の選び方を見ていきましょう。



飲み込んでも安全

子供の年齢によっては、うがいが上手にできないことがあります。歯磨き粉が口の中に残ってしまうことを想定して、飲み込んでも安全な成分で作られた歯磨き粉を使用すると安心です。

歯磨き粉は、基本的に飲み込んでも体に害がない成分で作られています。しかし、中には着色料や香料を使用している歯磨き粉があるため、そういった成分が気になる方は成分を見て歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。



子供が好きな味

子供が好きな味をつけた歯磨き粉を選ぶと、率先して歯磨きをするようになるかもしれません。歯磨きは、嫌がりながらやるよりも子供自身が喜んで続けられるようにすることが大切です。

まずは歯磨きが習慣化するように、いちごやぶどう、りんごなど、子供が好きな味の歯磨き粉を購入するのもよいでしょう。




発泡剤や研磨剤が含まれていない

発泡剤や研磨剤が含まれている歯磨き粉は、基本的に大人用の歯磨き粉なので、子供用として購入しないようにしましょう。子供の歯はやわらかいため、研磨剤によって歯を削りすぎてしまうかもしれません。歯茎を傷つける可能性もあるため、研磨剤が配合された歯磨き粉は避けましょう。

また、子供の中には、口の中に泡が溜まるのを嫌がる子もいます。発泡剤が含まれた歯磨き粉を使用すると、仕上げ磨きのときに歯が見えにくくなるデメリットもあります。子供一人で歯磨きができるようになってから、発泡剤が含まれた歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。



虫歯予防の効果

子供用の歯磨き粉には、虫歯予防に効果があるものを選ぶのもよいでしょう。フッ素やキシリトールが配合された歯磨き粉は虫歯予防に効果的です。

ただし、以下のように年齢によって推奨されるフッ素の量は異なります。

  • ~5歳:500ppm以下
  • 6~14歳:1,000ppm
  • 15歳以上:1,000~1,500ppm

出典:フッ化物配合歯磨剤 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)



▶フッ素について詳しく知りたい方は次の記事も参考にしてください。
フッ素はむし歯予防に効果があるの?



子供用の歯磨き粉のタイプは成長に合わせて選ぶのがポイント

子供の成長に合わせて、適した歯磨き粉のタイプを選ぶことも大切なポイントです。ここでは、成長別におすすめの歯磨き粉のタイプを見ていきましょう。



歯が生えたばかりならシートタイプ

歯が生えたての乳児に最初から歯ブラシを使うと、感触を嫌がり歯磨き嫌いになってしまうかもしれません。まずは、シートタイプで歯磨きを行い、口の中に異物が入る感触に慣れてもらうとよいでしょう。

汚れをふき取るシートタイプはうがいの必要がないため、乳幼児でも安心して使用できます。また、寝ている間に歯磨きができる点もメリットです。



初めて歯磨き粉を使うならジェルタイプ

歯磨きができるような年齢になっても、うがいができないということがあります。そういった場合は、うがいが必要ないジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。

ジェルタイプの歯磨き粉は、発泡剤や研磨剤が含まれていないものが多く、口に含んだ水を吐き出すだけである程度流すことができます。うがいがきちんとできなくても、安心して使用できるのがメリットです。




うがいができるようになったらペーストタイプ

うがいができるようになったら、発泡剤が含まれたペーストタイプを使用するとよいでしょう。発泡剤は、歯磨き後に口の中がスッキリとするのが特徴です。子供によっては、爽快感が気に入って歯磨きを好きになるかもしれません。



マウスウォッシュもおすすめ

ブクブクとうがいができるのであれば、マウスウォッシュに慣れておくのもおすすめです。マウスウォッシュは歯磨きと組み合わせることで、歯磨き後に口に残った汚れや食べかすをきれいに流すことができます。また、キャンプや災害時など、歯磨きができない状況でも口腔内を清潔に保つことが可能です。


子供用のマウスウォッシュが市販されているので、ぜひ試してみましょう。


▶災害時の歯磨きについては、次のコラムをご覧ください。
災害時の歯磨きが大切な理由とは?歯磨きのコツと用意しておきたいグッズを紹介




子供が歯磨き粉を嫌がるときの対処法

子供が歯磨きを嫌がる時の対処法について見ていきましょう。



何もかも嫌がるイヤイヤ期

何をしても嫌がるイヤイヤ期は、歯磨き粉も嫌がることがあります。「虫歯になってほしくない。虫歯予防のためにも歯磨き粉を使ってほしい」と思うのが親心かもしれません。

しかし、歯磨き自体を嫌いになってしまったら本末転倒です。本人が嫌がる時は、無理強いせずに、様子を見ながら少しずつ歯磨き粉に慣れるようにしましょう。


▶次の記事では、丈夫な歯を作るために普段の生活の中でできることについて紹介しています。あわせてご確認ください。
丈夫な歯を作ろう!子供のために今すぐできること



うがいを嫌がる

発泡剤が配合された歯磨き粉は、うがいをしないといけないと思っている方も多いでしょう。口の中が歯磨き粉だらけのままになってしまうと、気持ち悪く感じてしまうかもしれません。

しかし、フッ素が配合されている歯磨き粉は、しっかりとうがいをする必要はないといわれています。なぜかというと、フッ素はなるべく長く口の中にとどまっている方が虫歯予防の効果を発揮しやすいとされているからです。

そのため、うがいを嫌がる場合は、5秒程度水を口に含んで、吐き出すようにしましょう。


▶歯磨き後のうがいについては、次の記事をご覧ください。
歯磨き後にうがいをしなくても良い!?歯磨きの新常識

子供が歯磨きをしたがる歯磨き粉を選ぼう!

歯磨き粉を選ぶのであれば、まずは子供の好きな味やキャラクターがデザインされた歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。子供が楽しんで歯磨きができるように工夫しましょう。



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筆者:seeker編集部

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