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2023/06/27

口の中がネバネバするのは病気?

ふとした瞬間に「口のなかがネバネバする……」「なんだか気持ち悪い……」と感じたことはありませんか?

そのほかにも「口のなかが乾燥している気がする」「口臭が気になる」「口を開けたり食事をしたりするときに唾液が糸をひいてしまう」といった症状に悩まされている方もいるでしょう。

このような不快な症状の原因は、口のなかのネバつきかもしれません。口のネバつきは、不快なだけでなく、歯周病などの病気が潜んでいる場合もあるので注意が必要です。

今回は口のなかがネバつく原因やネバつきやすい状況、ネバつきの予防方法について解説していきます。


ネバネバの主な原因

口のなかがネバつく主な原因は細菌です。口のなかにはさまざまな細菌がいますが、その細菌が増えてしまうとネバつきを感じやすくなります。

細菌が増えてしまうのは、口のなかの唾液が少なくなるとき。唾液が減ると細菌を流せなくなり、増殖しやすくなってしまうのです。

細菌のなかには虫歯菌や歯周病菌も含まれます。このような菌が増殖すると虫歯や歯周病といったトラブルにもつながってしまうでしょう。

とくに「口のなかが乾燥しやすい」「ドライマウス気味かも……」という方は注意が必要です。


▶ドライマウス(口腔乾燥症)について詳しくはこちらのコラムをご確認ください。
口腔乾燥症(ドライマウス)とは?症状や原因、治療法を紹介




ネバつきやすいのはどんなとき?

口のなかがネバつきやすい状況についてお伝えします。



起床時・空腹時

生理的に唾液の分泌が減りやすいのが、起床時や空腹時です。このような状況は、口のなかが乾燥して細菌が増えやすくなっています。




ストレス・病気

唾液は、主に耳下腺や顎下腺から分泌されるサラサラしたものと、舌下腺から分泌されるネバネバしたものに大別されます。緊張を感じるようなストレス環境下におかれると、唾液は舌下腺から分泌され、口のなかがネバネバした状態になってしまいます。

そのほか、糖尿病などの病気が原因で唾液がネバつくこともあるようです。



加齢・口呼吸・喫煙

加齢・口呼吸・喫煙はいずれも唾液の分泌が減る要因です。とくに喫煙に関しては、タバコに含まれるニコチンが唾液の分泌を悪くしてしまう作用があることも知られています。



更年期

更年期で女性ホルモンの分泌が低下することで唾液の分泌が減ってしまい、口のネバつきを感じる人もいるようです。
男性にも女性ホルモンは存在するため影響はゼロではありませんが、男性更年期の原因は男性ホルモンの減少によるものなので、更年期が原因で唾液が減少するケースは少ないでしょう。



歯周病・ケア不足

歯周病にかかっていると、患部(歯周ポケット)から「歯肉溝浸出液」など粘度のある分泌液が出るため、口のネバつきにつながります。また、歯みがきなどのケアを怠ると虫歯菌などの細菌が増えるため、口のなかがネバネバしやすくなってしまいます。


▶歯のケアに関してはこちらのコラムも参考にしてみてください。
磨いても歯がぬるぬるザラザラするのはなぜ?



舌苔(ぜったい)

舌苔とは舌の表面についている白い苔のようなものです。ある程度付着しているのは問題ありませんが、汚れがたまって舌苔が増加してしまうと口の中がネバつきます。



ネバネバを予防するためにできること

口のなかのネバネバを予防する方法をご紹介します。



起床後にうがい・歯みがきをする

起床時に口のネバつきが気になる方は、朝起きてすぐにうがいや歯みがきをして、口のなかで増えてしまった細菌を出してしまいましょう。

うがいや歯みがきは起床後以外でも効果があります。ネバつきが気になったときは、うがいや歯みがきを試してみてください。



セルフケアを怠らない

細菌を増やさないためには、口のなかを清潔に保つことが大切です。歯みがきはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどのグッズを使うと、徹底的に汚れがとれて効果がアップします。

食事や間食のたびに歯みがきができない場合は、普段より多めにうがいをするなど、できる範囲でこまめに汚れを取りのぞきましょう。



唾液分泌を意識する

口のネバつきを予防するには、よく噛んで食べることを意識しましょう。よく噛むと唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなります。ガムや硬いものなど噛みごたえがあるものや、柑橘などの酸味があり唾液が出やすいものをとるのもオススメです。

また、耳の下の耳下腺や、顎と首のあいだにある顎下腺をマッサージして唾液の分泌を促すのも効果があります。




生活習慣を見直す

口のなかのネバつきが気になる方は、睡眠や休息を意識し、リラックスした生活を心がけましょう。心身がリラックスすると副交感神経が優位となり、サラサラした唾液が出やすくなります。

そのほかにも、タバコをやめたり、鼻呼吸を意識したりすることも大切です。口のなかの潤いをキープできるよう、こまめに水分補給をするのもよいでしょう。



口のなかのネバつきが気になる方は歯科医院で相談を

口のなかのネバつきが気になる場合、歯周病などが進行していることもあるので、歯科医院で相談してみることをオススメします。仮に口のトラブルが見られなくても、口のなかを清潔に保つためのヒントをもらえるでしょう。不快な口のネバつきをケアし、快適に過ごしてくださいね。



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筆者:seeker編集部

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