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2024/08/08

歯に物がはさまる原因とその解決方法をわかりやすく解説

食事中、歯と歯の間に肉や繊維質の野菜がはさまりやすくなったと感じることはありませんか?歯に物がはさまると不快に感じるのではないでしょうか。歯に物がはさまるのは不快なだけでなく、放置すると虫歯や歯周病の原因になることがあります。これらのリスクを防ぐためには、毎日の丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診が重要です。
この記事では、歯に物がはさまる原因とその解決方法について解説します。


歯に物がはさまる原因

歯と歯の間に食べ物がはさまりやすくなるのは、歯や口内の状態が悪化しているサインかもしれません。

具体的には以下のようなことが原因となり得ます。

  • 被せ物や詰め物の劣化
  • 噛み合わせの問題
  • 虫歯の影響
  • 歯周病の影響
  • ひとつずつ見ていきましょう。


    被せ物や詰め物の劣化

    過去の虫歯治療で使用された詰め物が劣化すると、歯と詰め物の間に隙間ができます。この隙間に食べ物がはさまりやすくなります。

    詰め物の種類によって寿命は異なり、一般的には以下の通りです。

  • レジン: 2〜3年
  • 銀歯: 5〜7年
  • セラミック: 10年以上
  • 詰め物は、適切なケアをすることでより長く使用できます。詰め物の状態に不安がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。


    噛み合わせの問題

    歯並びや噛み合わせに問題がある場合も、歯と歯の間に物がはさまりやすくなることがあります。噛んだときの力のバランスが悪いと、特定の場所に強い力がかかり、その結果、食べ物が隙間に押し込まれてしまいます。

    また、歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある場合も注意が必要です。
    歯に強い力がかかり続けると、歯が動いて隙間が開いてしまい、食べ物がはさまりやすくなります。


    ▶噛み合わせが悪いとどうなるかについては、次のコラムをご覧ください。
    噛み合わせが悪いとどうなる?原因や影響について解説



    虫歯の影響

    虫歯が進行すると、歯に穴が開いてしまい、そこに食べ物が詰まりやすくなります。
    虫歯が進行していない初期段階でも、歯の表面がザラザラしていることがあります。これは、虫歯菌が出す酸によって、歯の表面のエナメル質が溶け出してしまうためです。 エナメル質は歯の表面を覆っている硬い組織で、虫歯菌の酸から歯を守っています。しかし、虫歯が進行するとエナメル質が溶け出してしまうため、歯の表面がザラザラになり、食べ物が引っかかりやすくなってしまいます。


    歯周病の影響

    歯周病は細菌感染により歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
    骨が溶けていくと徐々に歯茎が下がり、歯と歯茎の隙間が広がって物がはさまりやすくなります。
    進行して歯がグラグラしてくると、食べ物を噛むときに歯が動くことにより隙間ができるため、さらに物がはさまりやすくなります。


    ▶歯周病については、次のコラムをご覧ください。
    もしかして歯周病?こんな症状に要注意




    歯に物がはさまったままでいるリスク

    歯に物がはさまったまま放置すると、虫歯になるリスクが高くなります。虫歯が進行すると、歯が溶けるだけでなく、口臭や顎の変形、最悪の場合には心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こすこともあります。

    さらに、歯周病の進行リスクも考えられます。歯周病は歯垢に含まれる細菌が原因で発生します。細菌が歯周ポケットに侵入すると、歯周組織が破壊されて炎症が生じます。この炎症が進行すると、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こす可能性が高まるのです。

    虫歯も歯周病も命に関わる病気に発展する可能性があるため、歯に物がはさまったまま放置しないようにしましょう。



    歯に物がはさまるのを予防する方法

    歯に物がはさまったまま放置すると、さまざまな健康リスクが生じることがわかりました。加えて、歯に物がはさまったままの状態が続くと、歯が移動して隙間が広がり、さらに物がはさまりやすい状態になってしまいます。
    ここからは、歯に物がはさまるのを予防するための方法について解説します。


    定期的に歯科検診へ行く

    歯科医院で定期検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができます。 詰め物や被せ物の劣化もチェックしてもらえるため、歯の隙間ができるリスクを減らせます。

    定期的に歯石や歯垢の除去を行って、歯と歯の間に物がはさまりにくい状態を維持しましょう。


    歯磨きをしっかり行う

    基本的なことですが、まずはきちんと歯磨きをすることが大切です。
    歯ブラシだけでは歯の表面の約60%しか磨けないと言われています。歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスも使用し、その都度歯の間にはさまったものを取り除きましょう。


    ▶歯磨きの仕方については、次のコラムをご覧ください。
    歯みがきのしかたを学ぼう!



    歯に物がはさまる…解決方法は?

    歯みがきをしっかりしてもどうしても歯に物がはさまってしまう場合は、被せ物・詰め物の劣化や歯並び、虫歯、歯周病などが影響しているのかもしれません。そのような場合は、以下のような治療が必要になることもあるでしょう。

  • 被せ物や詰め物の再調整
  • 矯正治療
  • 虫歯や歯周病の治療
  • それぞれ説明します。


    被せ物や詰め物の再調整

    詰め物や被せ物が劣化している場合は、詰め物や被せ物の再調整が必要です。
    新しく詰め替えたり、歯と歯の間の隙間がきつくなるように調整することで、食べ物がはさまりにくくなるでしょう。


    矯正治療

    矯正治療を行い、歯の並びを整え、噛み合わせを改善することで食べ物のはさまりやすさが改善する場合もあります。
    歯並びが気になる場合は矯正治療ができるかどうかを歯科医に診断してもらい、適切な治療を受けましょう。


    ▶矯正治療の方法については、次のコラムをご覧ください。
    矯正治療には、どんな方法があるの?


    虫歯や歯周病の治療

    虫歯や歯周病の治療は、単に痛みや不快感を取り除くだけでなく、食べ物が挟まりにくい歯へと改善する効果も期待できます。

    虫歯によってできた穴やザラザラした表面が治療によって平らで滑らかな表面に戻るため、食べ物が詰まりにくくなります。

    また歯周病が進行している場合は、治療で炎症を取り除くことで歯周組織が歯をしっかりと支えられるようになります。結果的に物がはさまりにくくなるでしょう。




    歯に物がはさまったままだと危険!予防&早めに対処しよう

    歯に物がはさまったまま放っておくと、虫歯や歯周病の原因になり、場合によっては健康に影響することもあります。

    歯に物がはさまったら、その都度取り除くようにしてください。最近やたら歯に物がはさまるなど、気になることがあるときは早めに歯科医院で相談しましょう。



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    筆者:seeker編集部

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