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2024/09/12
毎日意識したい歯肉ケア|健康な歯は歯肉から!
健康な歯を保つためには歯肉ケアが欠かせません。歯肉の健康は口内だけでなく全身の健康にも深く関わっています。歯肉を健康に保つためには日々のケアが重要なのです。 本記事では、歯肉ケアの重要性や具体的な方法、おすすめのグッズについて詳しく解説します。毎日の歯肉ケアで健康な歯を目指しましょう。
歯肉ケアの重要性
歯肉の状態は、口の中の健康だけでなく全身の健康にも大きな影響を及ぼすため、歯肉ケアはとても大切です。 歯肉ケアが十分でないと、歯と歯肉の間に細菌が入り込み炎症が起こります。この際、歯肉が腫れたり、歯肉から出血したりすることがありますが、これは歯周病の初期症状です。 加えて、細菌は歯を支える骨を溶かしてダメージを与えるため、放置しておくと歯を支えられなくなり、歯を失うことも考えられます。 このように細菌によって歯肉に炎症が起きたり、骨が溶かされたりする状態が「歯周病」です。 歯周病を引き起こす細菌は全身の健康にも影響を及ぼします。具体的には、歯周病菌によって心疾患や呼吸器疾患、骨粗鬆症など全身の疾患を引き起こすことが報告されていますし、なかでも糖尿病は歯周病との関連性が高いことが知られています。 以上のことからわかるとおり、歯肉の状態を保つことは歯を維持するためにも、全身の健康を守るためにも欠かせないことなのです。
▶歯周病について詳しくはこちらの記事をご確認ください。 もしかして歯周病?こんな症状に要注意
健康な歯肉の特徴
健康な歯肉は薄いピンク色で引き締まっており、歯と歯の間の歯肉は三角形になっています。歯肉に「スティップリング」と呼ばれる小さな凹凸があるのも、健康な証拠です。
歯周ポケットの深さは1mmから2mm程度で、ブラッシングやフロスなどの使用によって出血することはありません。また健康な歯肉は歯にしっかりと密着しているため、細菌が侵入しにくいです。
歯肉を健康に保つために毎日できること
歯肉の健康を保つためには、毎日のケアが不可欠です。歯磨きや歯肉マッサージを正しく取り入れることで、歯周病を予防し、全身の健康維持につながります。ここからは、具体的なケア方法についてみていきましょう。
歯ブラシを当てる角度に気をつける
歯肉ケアの基本は、正しく歯磨きをすることです。特に歯垢が溜まりやすい歯と歯の間や歯と歯肉の間は念入りに磨きましょう。歯ブラシを歯肉に対して45度の角度に傾けると、歯周ポケットに当たりやすくなります。この角度をキープしながら小刻みに動かし、歯垢を取り除きましょう。
歯ブラシを使う際、力を入れすぎるとブラシが広がりうまく磨けなくなるので、力を入れすぎないよう意識してください。
フロスを使用する
歯ブラシでは届かない部分にはフロスを使用しましょう。歯と歯肉の間は虫歯や歯周病の温床になりやすいです。歯ブラシとフロスを併用し、歯垢を徹底的に除去しましょう。
効果的なのは、フロスを歯肉の溝奥深くまで入れ、汚れをかき出すようにすることです。歯周ポケットの歯垢を除去するイメージでしっかりとケアします。フロスは歯ブラシとともに、毎日の使用を習慣づけると良いでしょう。
歯ブラシやフロス以外にも、口腔洗浄器やデンタルリンスなどの活用もおすすめです。。
歯肉をマッサージする
歯肉マッサージを行うと血行が良くなります。それにより歯肉の健康が促進され、具体的には次のような効果が期待できます。
歯肉をマッサージするには次のような方法があります。
日々の歯肉マッサージを継続することで、歯周病や歯肉のトラブルを予防し、歯肉の健康を保つことが可能です。
歯肉ケアのために活用したいグッズ
歯肉ケアに活用したいグッズとして歯ブラシとフロスを紹介します。それぞれの選び方を説明しますので参考にしてみてください。
歯ブラシ
歯肉を傷つけないためには、柔らかいブラシを選ぶことが重要です。次のポイントに気をつけて歯ブラシを選びましょう。
このような歯ブラシを使用することで、歯肉を傷つけることなく効果的にケアできます。特に毛先の細いブラシは歯周ポケットの掃除に優れています。
▶こちらの記事では、歯ブラシのお手入れ方法について紹介しています。ぜひご覧ください。 実は雑菌だらけ?正しい歯ブラシのお手入れ方法を知ろう
フロス
フロスは、使用目的や好み、歯の状態によって選び方が異なります。フロスによって形状や素材などに特徴があるため、自分に合ったフロスを選びましょう。
【形状別】
【素材別】
【ワックスの有無】
▶フロスについてはこちらの記事もご確認ください。 虫歯や歯周病ケアの強い味方!フロスの種類と使い方。
日々のケアで健康な歯肉を保とう
歯肉ケアを怠ると、歯を失ってしまったり健康を損なってしまったりする場合があります。歯肉マッサージやグッズを使ったケアを習慣にし、歯肉の健康を維持しましょう。
もし歯肉に違和感が生じた場合は、早めに歯科医に相談することが大切です。日々のケアを意識し健康な歯肉を保つことで、口内だけでなく全身の健康も守っていきましょう。
筆者:seeker編集部