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【歯科医師インタビュー】歯が欠けた・抜けた場合の「補綴治療」と歯科医院選びのために押さえておきたい3つのポイント

CCATE:インタビュー>修復・歯冠補綴

2019/09/01

今回は歯科治療の中でも頻度が高く、歯科医師の技術次第で仕上がりも変わる『補綴治療』について歯科医師にインタビュー。
一般的にはあまり馴染みのない補綴治療ですが、被せもの全般の治療を指しており、イメージはつくはず。今の治療方法の最前線から今後についてまでお話を伺いました。

Q.まず歯科医療において大事だと思うこと、またご自身も大切にしていらっしゃることを教えていただけますか?
患者さんは、お口の中に痛みや腫れなど、どこか悪くなって来院される場合が多いです。それがなぜ悪くなっているのかを探ることが大切だと思っています。それを探るためには、今治療が必要な悪くなっている部分だけを診るのではなく、お口の中全体を総合的に診査・診断することが必要となります。
歯は1本だけではなく、前歯と奥歯、上の歯と下の歯があってこそ機能するので、たとえ1本の歯を失っただけでも、残っている歯に悪い影響を及ぼしてしまいます。
精密検査を行う際に、よく建物に例えていうのですが、家を作るときに、設計図無しでいきなり建築工事を始めることはなく、たとえ新築ではなくリフォームであっても、家の全体構造を調べた上で、全体を鑑みて設計図をつくると思います。歯科治療でも診査・診断・治療計画というのは重要なことだと思っています。
また、お口の中のことはわかりづらいことが多いので、私はできるだけわかりやすい視覚的な資料を用いて、1時間くらいじっくりカウンセリングを行うようにしています。歯科治療は「何されているかわからない不安なもの」だと思いますが、お口の中と治療内容をご理解いただいてから治療を始めるので、不安を少し払しょくできると考えています。
悪くなっている部分だけ治しても一時的な対症療法にしかならず、結果、新たな治療を繰り返すことが、将来的に患者さんの負担に繋がることになってしまいます。
もちろん最終的な治療の判断は患者さんご自身の納得のうえで進めていきますが、まずは患者さんのお口全体の状況を診た上でしっかりカウンセリングをして計画のご提案することを大切にしています。

Q.三宅先生の専門はどのようなことですか?またそれは具体的には?
これだけが専門というわけではないのですが、補綴治療を強みにしております。
補綴治療とは、「補う」の字のごとく、欠損した歯の部分を人工物で補うことをいいます。皆さんも治療を受けたことがあるのではと思いますが、虫歯や歯周病などで歯がかけてしまったり、失ったりした場合に補綴装置(補綴物)を使って、機能や見た目を回復させること全般を指します。補綴に使うものとしては、クラウン(被せ物)のほかに、ブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯、インプラントなどが存在します。

Q.三宅先生からみて歯科選びでおさえていくと良いポイントは?
私が歯科選びをするなら確認すべき点を3つ挙げたいと思います。
1つめはしっかり説明してくれるかどうかです。お口の状況や治療方法を写真などでわかりやすく説明してくれるところが良いと思います。
2つめは歯科医師や歯科衛生士が拡大鏡やマイクロスコープを使っているかどうかです。またお口の中の写真をとり、治療前や治療後の写真を渡してくれるか等も治療に自信を持っているかどうかが見えるところです。
3つめは歯科医師自身が現状に満足せず最新医療や技術を学ぶためにスタディグループ(歯科の勉強会)に参加したり、学会に所属して鍛錬しているかどうかをホームページなどで確認します。歯科医療は日進月歩、知識や技術のみならず、機器や材料も日々進化しています。その中でどんな治療ができるかで大切な歯を守れるかどうかも変わってくるので、そのあたりもチェックしてみるといいと思います。

Q.今後、歯の治療はどうなっていくと予想しますか?
歯科医療はどんどん進化してきているので、今後も新しい治療方法が入ってくるでしょう。例えば、不要な親知らずなどの歯から新しい自分の歯を再生させることも現在研究中ですので、将来治療方法の一つとして出てくるでしょう。(現在も、抜いた歯の冷凍保存は行われています。)
これまでは虫歯を治す治療がメインでしたが、これからは虫歯も少なくなり、その手前の予防歯科やより生活の質を高める審美歯科、また超高齢者社会へ突入するので高齢者歯科が盛んになるのではないでしょうか。
人生100年時代と言われ、健康な歯を残すことがとても重要になります。歯の治療をする際にも悪くなっているところだけを一時的に治すのではなく、しっかり向き合ってお口全体を診て、それを維持していくことが将来的な幸せにつながり健康的な生活を送れるようになると思っています。
いずれは虫歯や歯周病もなくなることで補綴治療もなくなり、予防歯科と歯列矯正だけの未来になっていくといいですね。

(取材日:2019年7月4日)


■取材した方
三宅歯科クリニック自由が丘院長
三宅 甲太郎 院長


医療にかかわる家系で歯科医師という仕事を身近に感じながら、魅力を感じて自然に歯科医師を目指すように。
日本歯科大学卒業後、千葉県、そして都内の歯科医院で勤務にて幅広い経験を重ねたのち、一人一人の患者さんへのオーダーメイドの歯科医療をご提供していきたいという考えのもと2017年に『三宅歯科クリニック自由が丘』を開設。
自由が丘の街のイメージに合わせた、リラックスできる内装の空間で、患者さんが身も心も安心して治療を受けられるような場を提供している。

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