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2023/09/26

冷たいもので歯がしみる10の原因とは?放置すると大変なことになるかも

冷たいものや熱いものなど、外部からの刺激によって歯がしみることを「知覚過敏」といいます。正式には「象牙質知覚過敏症」とよばれており、冷たいものが歯にしみるのは象牙質への刺激が原因です。

歯は外側から内側に向かってエナメル質・象牙質・歯髄とよばれる層があり、歯髄には神経が通っています。象牙質は歯髄の隣にあるため、象牙質の刺激が歯髄に伝わることで「歯がしみる」といった症状が現れるのです。

では、どういった場合に象牙質への刺激が起こるのでしょうか。今回は、冷たいもので歯がしみる原因と放置することで起こる症状について解説します。


冷たいもので歯がしみる10の原因

冷たいものを食べたときに歯がしみる知覚過敏の原因には、さまざまなものがあります。10の原因について詳しく見ていきましょう。



【原因1】虫歯

虫歯は歯の表面を溶かして、歯のなかへ侵入していきます。虫歯がエナメル質を溶かし象牙質に到達すると、冷たいものの刺激を直接受けることになり、歯がしみると感じる場合があります。


▶むし歯は気づかないうちに進行している場合があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
知らない間に進行している?目に見えない虫歯とは?




【原因2】歯周病

歯周病は、細菌によって歯茎と歯の間の歯周ポケットが深くなる病気です。歯周病が進行すると歯槽骨が溶けて歯茎が下がり、歯根が表面に現れてきます。歯根部分は外部の刺激を感じやすいため、知覚過敏を起こす場合があります。


▶歯周病についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
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【原因3】歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりによって歯の表面が削れてしまうことがあります。エナメル質が薄くなるほど象牙質への刺激が伝わりやすくなるため、冷たいものを食べたときにしみると感じることがあります。


▶歯ぎしりの原因や対処法についてはこちらの記事をご覧ください。
歯ぎしりは治る?原因と対処法を知ろう!



【原因4】歯科治療後の刺激

虫歯や歯周病の治療後に、象牙質に刺激が伝わることで知覚過敏を引き起こすことがあるようです。



【原因5】矯正治療

矯正治療によってかみ合わせが変わることで、一次的に歯に負荷がかかります。この負荷が象牙質にまで伝わると、冷たいものを食べたときに歯がしみる場合があります。


▶矯正治療についてはこちらの記事をご覧ください。
歯列矯正、何歳からはじめる?年代別メリット・デメリット




【原因6】歯茎近くの歯が削れている

ゴシゴシと強く歯磨きをしている場合や歯ぎしりがある場合、歯茎近くのエナメル質が削れていることがあります。象牙質に刺激が伝わりやすくなるため、冷たいもので歯がしみやすくなります。


▶強い歯磨きによるダメージや対処法についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
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【原因7】象牙質がもともと薄い

エナメル質や象牙質などの厚みは人によって異なります。もともと象牙質が薄い人は、歯髄との距離が短いため、冷たいものの刺激が伝わりやすくなります。



【原因8】ひび割れしている

食いしばりや歯ぎしり、事故、怪我などによって歯にひびが入ってしまうことがあります。ひびの程度によっては刺激が象牙質に伝わりやすくなるため、歯がしみることがあります。


▶歯のスジやひび割れについての詳しい記事はこちらをご覧ください
歯にうっすら入るスジ…歯にヒビが入っているかも?!



【原因9】ホワイトニングをしている

ホワイトニングが原因で知覚過敏になることがあります。ホワイトニングとは、歯の表面や内部に付着した着色汚れを分解し、歯を白く見せる治療です。

ホワイトニングに使用する薬剤によって一次的に刺激を感じやすくなるため、歯がしみたり痛みを感じたりすることがあります。


▶ホワイトニングと虫歯の関連性についての記事はこちらをご覧ください。
ホワイトニングは虫歯予防になる?ならない?



【原因10】すっぱいものを日常的に食べている

すっぱいものを日常的に食べている人は知覚過敏になりやすいといわれています。理由は、柑橘系の果物やお酢などは、歯のエナメル質を溶かす原因になることがあるからです。

また、すっぱいものを食べた後すぐに歯磨きをすると、歯の再石灰化ができなくなるため、さらに歯へのダメージが大きくなり、歯がしみやすくなります。


▶歯の栄養や歯を強くする食事についての記事はこちらをご覧ください。
歯を丈夫にするための食事ってどんなもの?




冷たいものが歯にしみる状態を放置すると

冷たいものが歯にしみる知覚過敏の状態になると、歯に痛みを感じるため、十分な歯磨きが難しくなります。この状態を放置すると歯垢や歯石がたまり、そこで細菌が増殖してしまうでしょう。

増えた細菌は酸を出して歯の表面を溶かすため、さらに象牙質が露出してしまい、知覚過敏がどんどん悪化してしまいます。



冷たいもので歯がしみるときは

冷たいものを食べて歯がしみるときには、何らかの原因で知覚過敏が起こっていると考えられます。歯科クリニックを受診して原因を突き止めるとともに、適切な治療を受けることが大切です。



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筆者:seeker編集部

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